第六章
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もだった。
獲物を獲らなかった、それで隠者に会った時に言うのだった。
「この森はあんたと狼達のものだ」
「そうしてくれるのか」
「そうした場所もあっていいだろう」
人、普通の者が入らないそうした場所もだというのだ。
「だからな、そういうことでな」
「それではのう」
「この森でずっと暮らしていてくれ」
ハンスは隠者に穏やかな声で話した。
「あんた達でな」
「ではそうさせてもらう、有り難くな」
隠者も応えてだ、森には人が入ることはなくなった。そうしてその森は何時までも狼の森と呼ばれ狼達のものであり続けた。
狼の森 完
2014・6・28
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