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エセ秀才の生残りを目指した悪足掻き
第6話 英雄誕生フラグクラッシュ
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するでしょう」
「しかし、閣下はお立場が違う。前任者の非を問えないのであれば、政府として謝罪することにより『自分は悪くない』と言うローエングラム伯をイメージダウンさせることができます」
「主戦論者には、『出兵したらまた『焦土作戦』を採られその結果、同盟の財政に打撃を与え、帝国にいる無辜の住民に再び飢餓の苦しみを与えることになる。それは同盟政府としても人道的観点からも好ましいものではない』
と主張してしまえば彼らはそれ以上強くいってこれないでしょう」
等々と熱弁(笑)をふるい説得していった
               ・
(ちなみこの時に、トリューニヒトに「憂国騎士団は地球教教徒でサイオキシン使っているよ(意訳)」と教えたら顔面蒼白になっていた(笑))
               ・
               ・

そうして、トリューニヒトの同意を取り付けた俺は国防委員長執務室を出た時に警備兵の目の前で憤懣やるかたない表現をつくり
「国防委員長は分からず屋だ!私のこの作戦があれば大勝利間違い無しなのに!」と叫ぶ小芝居を演じつつ
最高評議会議長の秘書に会いに行った
****************



宇宙暦797年2月19日 惑星フェザーン
 遠くイゼルローン要塞で『捕虜交換式』がおこなわれているころ、俺は新任主席駐在武官として帝国高等弁務官レムシャイト伯ともう一つの捕虜交換いや『客人の帰還式』を終えた
実際には捕虜になったが外聞を気にして公式には『病気療養していた』門閥貴族に連なる貴族士官3000余名に秘密裏に「帝国にお帰りいただく」のだ
これによって帝国の貴族にパイプを作っておき内乱時にラインハルトに対するハラスメント攻撃をしやすくするためだ
勿論レムシャイト伯にも
「ローエングラム伯のメッセージではミュッケンベルガー元帥が無能であるかのように聞こえます。先達に対する畏敬の念は無いのでしょうか」
「飢餓作戦を行うような軍人が本当に約束を守るとは信じられません」
等とあたかも同盟政府がラインハルトを忌避しているかのように吹き込んだが、彼にとってラインハルトは『寵姫の弟』でしかなかったようでたいした反応は無かった


俺がフェザーンの主席駐在武官になったわけはロボスの遺命(笑)である。曰く
「フォーク准将は私に引導を渡しヤン・ウェンリーを次代の顔としている。それはいい」
「しかし許せないことに彼自身は楽隠居を画策している。軍官僚としては優秀な彼を是非とも扱き使ってほしい」
とクブルスリー新統合作戦本部長に直接嘆願したそうだ(クブルスリー大将から聞かされました)
クブルスリー統合作戦本部長から笑顔で
「ロボス元帥だけでなく、トリューニヒト議長からも「扱き使ってほしい」といわれているからね」
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