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Angel Beats! the after story
就任式
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いでほしいけど、僕は何も組長を継がないなんて言わないよ。ただ、組長を継ぐけど本家には行かない。
理由は簡単、家族と一緒にいたいからだよ。だって!寂しいよ折角、分家のみんなと、家族との仲になれたんだから。それに、大切な人達とも離れたくないんだよ。
って、ダメだよね。こんな理由で組の規則を変えるって……」


簡単な理由だからこそ、そこには誰かを惹きつける何かが確かに存在する。

「若!俺も若と離れたくないです!」

「おいおい、今は組長だろ。俺も同じっすよ!」

「俺たちは一生ついていくって決めてますから!そうでしょ藤巻の兄貴」

はぁ……ここで俺に振ってくるなんてな。そんな決まりきったことをわざわざ確認すんなよな。ったく……。

大山の視線は俺に向いていた。

「そんな理由で組の規則を変えるお前は本当にバカだ。それに、同意するお前たちもバカだ。だけどな、そんな理由を聞いて感動してる俺はそれ以上の大バカ野郎だと思ってるよ!
あの時も言っただろ?決意を突き通せよ大山。お前の切り開いた道を俺たちが歩んでやるよ!茨の道でもな!」

「ふ、藤巻くん……ありがとう!」

何、泣きそうな顔をしてんだよ。しょうがねぇやつだよ、まったく。こっちまで湿っぽくなっちまうよ。

「今ここに宣言する!大山組組長 大山 輝人は分家にて、この組を支えると誓う!!」

かっこよかった。あいつにとっては俺がヒーローなのかもしれないが、俺にとってはあいつがヒーローだ。

一瞬の静寂のあと、まばらに拍手が聞こえる。次第に大きくなり、本家、分家、関係なく大広間全体が拍手の嵐に包まれた。









「結局俺たちはあまり必要なかったかもな」

「たまにはこういうのもよかろう」

「僕は楽しかったですよ。映画みたいで」

「男前だったなぁ〜藤巻のやつ」


俺たちは影で余韻に浸っていた。







壮絶な就任式が終わったあと、宴会で盛り上がるだけ盛り上がったせいで日向たちはもう一泊、泊まっいった。

次の日の朝。

「じゃあな大山、元気でな」

「日向くんこそ元気でね」

「山ちゃんまた、遊びに行きますね」

「待ってるよTK」

「これは貸しだぞ」

「もちろん分かってるよ。ある程度なら引き受けてあげるよ」

「たまには、あたしたちの演奏でも聞きにこいよな」

「もちろん。ひさ子さんこそ、祝言なら好きなだけここを使っていいからね」

「ちょっ、大山お前!」

全員との会話が終わり、四人とも車に乗る。送ってきたのは俺だから、責任もって帰りも俺が送るのが相場だろうから運転手をかってでた。



特に会話のない車内だったが、無事に初
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