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Angel Beats! the after story
就任式
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い大山に真っ直ぐな視線をぶつける。
「お、俺……いや、ぼ、僕はどっちも裏切れないよ!組は僕にとっては家族だよ。もちろん戦線だって僕にとっては家族そのものだよ。……だから。どっちも裏切りたくないから組長になっても本家には行かない!これが僕の答えだよ藤巻くん」
「そうか……ならしゃあねぇよな。その決意を突き通してみろよ大山」
あいつの想いをしっかりと受け止める。周りに流されてばっかの特徴がない男が初めて俺たちに見せるその姿は、眩しかった。
「輝人。お前の決意、然と聞いたぞ」
突然の来客に血の気が多くなっていた幹部たちの表情が変わった。
なぜなら、その人物はこの場にはいるはずのなかった者。現大山組組長、大山 代玄。大山の実の父でもある彼は本家にいるはずだった。
「親父なんでここにいるだ!?」
「可愛い息子の就任式だ、顔を出さないわけにもいかんだろ」
威厳のある風貌に生えている白髭は、より威厳をひきたてる。
空気はより重くなり、全員一歩も動けないでいた。
「藤巻よ。よく大山をここまで育ててくれたことに感謝するぞ」
「いえ。俺は何にもしてません。全部若が勝手に育ったようなもんです」
「そう謙遜するでない。少なくとも藤巻がいたからこそ、さっきの輝人がいたのだ。一応そこの三人にも感謝しとるぞ輝人の古き良き友人たちよ」
突然の介入者によって止まった時間が再び動きだしていく。
「組長!奴らは神聖な就任式の場を荒らしたんですよ!なぜ、許すどころか感謝なんてするんですか!」
「何を言っておる。今のわしは組長の座を譲った、ただの隠居じじいだ。これからの方針、規則もそこにいる大山組組長大山 輝人が決め執り行うことになっておる」
二、三度しか会ったことのない元組長は見た目よりも全然優しく、融通の効く人だった。
「輝人。これからすることは分かっておるだろ?」
突然の指名に肩をビクつかせた大山だったが、就任式の始めてと違い、その目の奥にも決意の意志が伝わってくる。
「う、うん。みんなを呼んでくれないかな?」
*
大広間には本家、分家の者たち総勢百人ぐらいが集まっている。就任式を終えたばかりの組長からの呼び出しとあり、落ち着きがない。だが、それはすぐに治まった。
「集まってくれてありがとう。今から話すことは組にとって重要なことだから心して聞いて欲しい」
これから話すことに俺は端で聞き耳をたてる。
「まずこれだけは言っておくよ。僕はこの分家に残るよ」
周りはすぐさまざわつく。それもその筈、分家に残るということは組長にならないということと同義であるからだ。だけど、俺たちは知っている。その真意は違うと。
「勘違いしな
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