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Angel Beats! the after story
就任式
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「組みのために」

「「「「家族のために」」」」

そのかけ声と同時に注がれた盃を飲み干す。
高価な美味しい酒なんだろうが酔いはせず、苦汁の味がほんのりとする。

「これで大山 輝人は我ら大山組の新たな組長となった!これにて就任式を終「待て待て待てぇぇ〜!!」

俺の座っている位置とは反対側の襖が勢いよく開け放たれ見覚えのある四人のうち一人が軽く後悔してる面で立っていた。

「誰だ貴様ら!」

「ふん、典型的な悪役のセリフだな。もう少しマシな言葉はなかったのか。それに誰だ?だって、この僕を知らないなんて小学校からやり直すべきだな」

おお、ヤクザ相手にそんなタンカ切れるなんて肝がデカイやつだな直井は。ったく、あいつにも見習って欲しいもんだな。

「そうです!直やんの言う通りですよ!入学料とか高いけど、私立の小学校に入学するべきです!」

「バカにしとんのかアメリカ人!痛い目みたいんか」

「わいはアメリカ人とちゃうわ!!生粋の関西人じゃ自分の目は節穴か!!」

こいつもこいつで違う意味ですごいやつだな。

「とととと取り敢えず、こここのしし就任式はちち中止だ〜ぁぁ」

「日向噛みすぎ。あたしが言うから落ち着け」

「おおおう!まかせたぞひさ子」

「この就任式は中止だ!!大人しく帰りな」

惚れそうだぜほんと。ま、惚れてんだけどな。
でもまぁ、なんか良い作戦があるかと思ったらこんな真正面のバカな作戦を平気で実行しに来るなんてな。

「ハッハハハ!!本当に最高なやつらだぜ」

「笑ってる場合か藤巻!あいつらはお前の客と聞いた、さっさと追い出せ!」

名前も知らない本家の幹部の命令。

「ああそうだな。分かってるよ追い出せばいいんだろ……」

さっきはバカにしたが案外、的を射ている作戦なのかもな。大山組の就任式は何があろうが終わるまで幹部以外は部屋に入ってはいけないという、規則が存在する。そう、今みたいな状況でもだ。
偶然なんだろうがそれを自分たちのものにする悪運が確かに戦線には存在するもんな。

それに、俺は賭け事が好きだ。それも特別不利なものはもっと好きだ。だから、ここは一つ大博打を打ってみたいじゃねぇかよ。なんたって、俺の目にはポニーテールをした勝利の女神が写ってんだからよ。

「お前らをな!!」

固く握り締めた拳を思いっきり命令を出したやつに食らわせる。不意打ちというのもあって気持ちが良いくらいに吹き飛んでいった。

「ふ、藤巻お前裏切るのか!?この組を」

「笑わせるぜ。裏切るもなにも俺が血よりも濃く、何よりも固い家族の絆を結んだのは、あのバカみたいな戦線のやつらだけなんだよ!!……な?そうだろ大山」

動揺を隠しきれな
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