第1巻
白騎士機関とCBが倒す化け物紹介
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葉が届いたのは数人だろうな。あと最大級とか言うけど、それは白騎士機関だけだ。あとは時間の掛けすぎだな、四時間とかどんだけだよとツッコみたい。大半が唖然をしているが、魅入られるようにしてモニタに釘付けしてたな。海洋で暴れる超級を相手に、無数の救世主が鬼気迫る表情で挑む。全身に紅炎の如き闘気を纏い、水面を地上の如く走りながら剣技を振るう者達。軍用ヘリがいくつもの飛びながら、別の救世主が魔法を放っていた。これが救世主の力なのかと知るクラスメイト達。この弩級異端者を前に、獅子に群がる蟻であり、その蟻がここにいるクラスメイト達だと言う風に受け取る者も多い。映像は続くが、毒のブレスを吹く双頭の大蛇に六本の腕から炎を出す猿に、カメレオンの保護色を持つネコ科の猛獣のようなのは先ほどのより雑魚ではあるが、ここにいる生徒達には驚異的な戦闘力を持つ怪物だと思わせていた。四ツ目の巨人もいたが、田中教師の説明は続く。
「《異端者》は六年前、突如として現れた。奴らがどこから来たのか、どんな生態をしているのか、未だ謎に包まれている。分かっているのは、奴らは人や街を襲うという事。そして奴らに対抗出来るのは我々《救世主》だけなんだ」
映像資料公開は十分程続いたが、その間に教室は静まり返った。そりゃあんな映像を見させるのは、教師にとっては普通に見えるが、入学してきた生徒にとっては脅しているように見えるからだ。先程までの進学校ムードからお通夜モードと化したからな。そろそろドウターについてを知る必要があるから、俺は手を挙げた。
「先生、最近になって噂されているドウターについての映像はないのですか?《異端者》を倒すのが白騎士機関なら、ドウターを倒すのはソレスタルビーイングだと知りましたが、その辺はどうなのでしょうか?」
静まり返った教室だったが、俺が挙手をしたと思えば最近になって知ったドウターとソレスタルビーイングという組織名をサラリと言ったのか、田中教師は相当驚愕と何故知っているんだ?という顔をしていたので、お通夜モードと化した生徒達は再び声を上げたのだった。
「それと先程の映像にあった最大級を倒したのは、白騎士機関ではなくソレスタルビーイングが倒したと聞いてますよ。白騎士機関が倒したのは四時間掛かったと言ってましたが、対してソレスタルビーイングはたったの数分で終わらせたと聞いていますが?」
「た、確かに同じタイプを倒したのは聞いているが、なぜ灰村君は知っているのかね?それは極秘中の極秘で機密扱いのはずなのだが・・・・」
「俺にはソレスタルビーイングに関連する人物が近くにいるのですよ。沙紀、あの映像を見せろ?」
そう言ったら後ろで待機していた沙紀が、俺の命を受けてから真っ直ぐ教壇へと向かう。クラスメイ
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