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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
策謀
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。なぜなら、どんなものでもあの卵の爆発ボタンでも押せば、すべてカタがついてしまうからだ。どっちみち死ぬ奴らに、どっちみち死ぬ奴らが攻撃することくらい虚しいこともないだろう。
今から思い出せば、操舵に必要不可欠な計器類が備わる船主室で対人ではなく対物弾をブッ放していたのも、陸に二度と戻らないという決意の表れだったりしていたのかもしれない。
「アンタ、リーダー潰したんでしょ。ボタンとかスイッチとかなかったワケ?」
「う〜ん、色々機械でゴチャゴチャしてたしなぁ。リモコンとか持ってても、それを調べる前に誰かさんが邪魔してきたしね」
横目でジロリと睨むと、誰かさん(約二名)はわざとらしく顔を背けた。
「ま、まぁ、仮にあったとしてもあたしのトラップで引っ掛かるでしょ」
「だ、だね。念のためエレベーター落としてきたし」
「…………非常階段は?」
「「あ」」
あ、じゃねーよ。テメェらどっから入ってきたと思ってたんだ。
バカ二人は放っておいて、状況の危険度は限りなく増したと言っていい。いつ船主室に置きっぱなし――――というのもどうかと思うが――――になっている黒尽くめリーダーの巨体のどこかにあるかもしれない起爆スイッチを様子を見に来た構成員のうちの一人が、状況を理解して押すとも限らない。
つまり、いつ眼前にある鋼鉄の塊が眩い光に包まれるとも限らないということである。前述の通り、原子爆弾の場合は起爆から百万分の一秒後には死亡するので、反応するしないの次元を超えている。身体を動かすという信号が正しく脳から返還されてくるのかさえ疑わしい。
「とにかく、あれを一刻も早くどうにかしないと」
「でも、どうにかできるものなの?あれ。海に投げ込んでも、たぶん船が転覆するくらいの水柱が上がると思うよ」
「そこら辺は、あたしの領分ね」
ふふん、と鼻を鳴らしながら身を乗り出すリラの顔には、かなり得意げな色が浮かんでいた。
「《爆発物処理》のスキル、ばっちりカンストしてるから。
即席爆発装置
(
IED
)
から、
指向性地雷
(
クレイモア
)
、
収束爆弾
(
クラスター
)
に
燃料気化爆弾
(
サーモバリック
)
まで何でもござれ、よ」
「あ、うん。リラちゃん、爆弾"だけ"に関してはすっごく詳しいから。信じてあげて」
「「わかった」」
「ミナぁ、その言い方ケンカ売ってるようにしか聞こえないんだけど?」
そんなことないよ〜、という少女達の会話を聞き流しながら、レンはとりあえず口を開いた。
「じゃあとりあえず、爆弾処理は信号の受理部分から潰してくってことで」
「ま、妥当なところで電波式とかだから、大丈夫でしょ。この場合、問題なのは――――」
あの中にあるものなんだよねぇ、と。
意味ありげにリ
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