説明と不死鳥
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
誠菜ちゃん」
俺が3人を目で見送ってると黒歌が誠菜に謝った。
俺も同じ気持ちなんだぜ。
「いっ、いえ!め、めっそ、滅相もなないですぅ!」
慌て方が尋常じゃない。
誠菜は黒歌に憧れてるらしく黒歌と話すときはテンパってしまうのだ。
いや、まぁ、学園じゃ猫被ってるからな少し。
口調ちゃんとしてるしお姉様って感じするからな。
「それで誠菜が堕天使に襲われた理由って言ったか?」
さっきから話がずれまくって戻すのにくろうするんだが……
なんでウチの人間が集まると話が進まないのか……
誠菜と二人っきりで話した方が楽だったんじゃね?
って今更ながらに思い始めたぞ。
「言ってないわ」
さよか。
「ん、誠菜、お前の体には神器(セイクリッド・ギア)ってのを宿してる。
ま、見てみるのが一番手っ取り早いな。
誠菜、お前の中で一番強い存在を思い浮かべてみろ」
「……つ、つよ、つつよい存在っ……!?」
カァッと顔を真っ赤にしてチラッチラッとこっちを見てくる。
へぇ?誠菜の中では俺が一番強い存在だと。
そりゃあ嬉しいな。
「ほら、誰でもいいから思い浮かべて」
コクコクと何度も頷き目を閉じる。
「その一番強い存在を真似てみろ」
サポートとして白雪と黒歌に目配せして魔力を放出して貰う。
神器は魔力が溜まってる空間の方が出しやすいからな。
誠菜はというと、立ち上がってスカートにポケットはないから入れるフリだけした。
ってそれが俺の真似か?
皆が、恋までもが『あーなるほど』みたいな感じでウンウンと頷いてるからそうなんだろうな。
でも、ポケットに手入れるくらい誰だってやるだろ。
そんなことを考えてると、空間が歪んだように見えた。
空間系の神器?
いや、なんか違う気がするな……
「誠菜、炎を思い浮かべてみろ」
「ほの、お……」
すると、コトッと歪んだ空間から緋色の石が現れ、テーブルに落ち――る前に俺が掴み手から炎を出して燃やし尽くした。
そのまま落としてたらテーブルが焼けてたからな。
皆がよくやった!みたいな顔で俺を見てくる。
「誠菜もういいぞ?」
そう誠菜に言うと、ぱちっと目を開け、俺の顔を見た瞬間、ボッと一瞬にして顔を真っ赤にした。
ちょっと俺の嗜虐心を擽った。
「誠菜?さっき何考えてたんだ?
これからの参考に教えてくれないか?」
にっこりと紳士的な笑みを浮かべ語りかける。
「あわっ!?あわわ、あわわわわ!?」
面白いように顔を真っ赤にして慌て始める誠菜。
ヤバい。楽しい。
「言えないような内容なのか?」
「へぅ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ