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転生とらぶる
マブラヴ
0903話
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が見えてきたな」

 ドリフト内を飛んでいると、やがて真っ直ぐに続いた先から出入り口が見えてくる。ドリフトのジャンクション的な意味合いのあるホールだ。
 それが視界に入った途端、ニーズヘッグの動きを一旦停止してゆっくりとホールの入り口まで移動して奥の様子を伺う。
 すると予想通りにホールの中には無数のBETA。
 この辺は鉄原ハイヴと変わらないらしいな。
 じっとしていて動きを見せないところを見ると、眠っている状態に近いんだろう。なら、馬鹿正直に中に攻め込んでいって攻撃する必要もない。
 やるべき事は、一方的な虐殺だ。
 とはいっても、ハイヴの中という状況で使える広範囲攻撃は限られている。メガ・バスターキャノンやブラックホール・ランチャー、特にフレイヤなんかを使ったら洒落にならない被害が出る。
 ……出来れば外からフレイヤを使ってハイヴ諸共に消滅させるのがベストなんだが、そんな真似をすれば俺達の狙いでもあるG元素や反応炉といった代物も同時に消滅してしまうし、何よりこのハイヴをカシュガルハイヴやマシュハドハイヴに対する橋頭堡とする事が出来なくなる。
 まぁ、逆に考えればG元素が存在せず、橋頭堡としても使えない場所にある若いハイヴはフレイヤで一掃出来るって事でもあるんだが……それをすると、G弾信者がうるさくなりそうで困るというのもある。
 ともあれその辺は一旦置いといて、現状で攻撃手段として有効なのはこれだろう。

『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』

 SPを大量に込めた燃える天空が5連発、殆どタイムラグがないままに発動する。
 音すらも燃やし尽くすかのような業火がホール内を蹂躙し、その場で待機していたBETAの全てが何も出来ないままに燃やし尽くされていく。
 炎に気が付いたのだろう。何匹かのBETAが動こうとはしたが、それを成す前にSPを通常の数倍以上も込められた炎は飲み込んでいく。
 数分後……ホール内に残っているのは、かつてBETAであった残骸だけとなっていた。
 ニーズヘッグに乗っているからこそ特に暑いとは感じないが、恐らく現在のホール内はとてつもない熱気によって包まれているだろう。
 数百℃程度で済めばいいが、下手をすれば数千℃単位に達しているかもしれない。
 ……あ、しまった。

「ニヴルヘイム、聞こえるか、ニヴルヘイム。現在ハイヴの内部で炎の魔法を使った。ゲート内は恐らく大丈夫だと思うが、ゲート付近にいる魔法使い達は熱気に襲われるかもしれないと注意勧告をしてくれ」
『分かったけど、ちょっと遅いわよ』

 シェリルの呆れた様な声に息を呑むが、声の調子がそれ程深刻なものではないと知り安堵の息を吐く。

「被害は特になかったのか?」
『ええ。魔法使いが数人ちょ
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