マブラヴ
0903話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「っと、このハイヴでもか」
天井のスリーパー・ドリフトから雨のように降ってきた戦車級を回避すべく、ヒュドラのスラスターを使って前進している状態から強引に後退。
普通のパイロットならまず耐えられないだろうGを無視しつつ、目の前に降ってきた戦車級に向けてエナジーウィングから放たれた無数の刃状のエネルギーを放つ。
丁度目の前を落下していく戦車級が真横から放たれた刃状のエネルギーに貫かれ、あるいは爆散していく。
それでも落下してきた戦車級の数が数な為、ドリフトの地面に無事着地する戦車級も出てくる。
だが……
「ほら、これはおまけだ」
ヒュドラの先端から放たれるビームが次々に着弾、何とかエナジーウィングの攻撃を切り抜けた奴等も纏めて消滅させられる。 当然その間もエナジーウィングの攻撃は続いており……やがて数分程が経った時、周辺に残っているのはニーズヘッグと無数の戦車級の死骸だけとなっていた。
とりあえずここはこれでいいな。
そういえば他の奴等……特にS.M.S組はどうした? もうハイヴに突入したのか?
まぁ、スカル小隊にしろピクシー小隊にしろ、あのバジュラ戦役を潜り抜けた技量の持ち主だ。この程度の敵にどうこうされるとはまず思わないけどな。
そんな風に考えつつ、ドリフトの中を先へ、先へと進んでいく。
その途中でも戦車級が降ってきたり、あるいは分かれ道になっている場所から要撃級や突撃級が襲ってきたりしたが、その全ては出会うや否やニーズヘッグの洗礼を受けて死骸へと姿を変えていく。
特に何も考えずにこうしてBETAを殺しまくっているが、恐らくこのBETAの死骸はアフリカ連合や中東連合がシャドウミラーと取引をする際の物資になるんだろう。
実際、鉄原ハイヴに残っていたBETAの死体も既にオーストラリア政府から許可を得て作った港に運ばれ、それが大東亜連合の収入になっていたし。
そのおかげで、鉄原ハイヴを守れるだけのガン・ルゥやリニアガン・タンクを購入する資金が出来たと言っても過言ではない。
……例に寄って例の如く、大東亜連合の中に含まれている某国が色々と面白い事をほざいていたが。正直、大東亜連合を組んでいる中に、なんであの国を入れたのかが普通に疑問だ。
もっとも、だからこっちにやると言われてもいらないけどな。
色々と手を貸してやって復興させても、ある程度の年月が経つと占領しただの、何故か存在しない筈の戦争被害者や従軍慰安婦という存在が現れて、謝罪と賠償を要求されるだけだし。
そんな風に考えつつ、大東亜連合に対してもう少し融通を利かせてやった方がいいかもしれないと思い直す。
向こうはそれだけの苦労を負っているのだから、相応の利益があってもおかしくはないだろう。
「っと、ホールの入り口
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ