マブラヴ
0903話
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戦車級や闘士級、兵士級といったBETAが潰され、砕かれ、斬り裂かれて無残な姿を晒していく。
『燃える天空』
最後の仕上げとばかりに放たれた魔法により、ゲートの周辺は灼熱の炎に包まれ、そこに存在した全てのBETAは命を失う事になる。
「よし、取りあえずこのゲートから出ようとしていたBETAは片付いたな」
俺が入ったゲートは、モニュメントの残骸からそれ程遠くない位置にある。つまり、それだけメインホールやアトリエといったハイヴの重要施設にも近い筈だ。
もっとも重要施設に近い以上、BETAの数も多いのだろうが。
『アクセル隊長』
奥へと進もうとしていたところ、突然そんな通信が入ってくる。
通信に映し出されているのは量産型W。しかも通信を送ってきたのは俺の突入したゲートからそれ程離れていない場所かららしい。
……へぇ。量産型Wにしては随分と早いな。
ああ、いや。違うか。さっきのニヴルヘイムを含む一斉砲火で地上に出ていたBETAの殆どが消滅したからこそ、ここまで付いてこれたのか。
シャドウが1機に、メギロートが5機。BETAを相手にするにはそれなり以上の戦力だ。
「よし、お前達はこのゲートの入り口で待機。俺が突入後にここから出てくるBETAを滅ぼせ。1匹たりとも逃すなよ」
『了解しました』
量産型W特有の感情を感じさせない声で返事をするのを聞き、小さく頷く。
さて、これでこのゲートから出てくるBETAに関しては心配いらないだろう。
そう判断し、その場をシャドウとメギロートに任せてドリフト内を突き進む。
今回の件で心配事と言えば、鉄原ハイヴ攻略作戦の時にもいた母艦級か。地底を掘り進んでこっちの背後辺りに出られると厄介だ。
……まぁ、シャドウミラーの本陣とも言える場所は空中に浮かんでいるニヴルヘイムだから問題無いんだが、アフリカ連合軍、中東連合軍辺りは危険かもしれない。
だが、母艦級が地中を掘り進めている以上は当然振動の類が出てくる訳で、既にその母艦級に関する情報は調べて分かった事も含め、全てマブラヴ世界の国々へと公開している。
更に、何気にシャドウミラーは地中の敵を探知する術には長けていたりするんだよな。
理由としては、元々の世界でのクロガネとの戦いだ。
いや、俺が別行動している時に起きた戦いだったりするから、あまり実感は湧かないんだけどな。
地中を通って奇襲を受けた時があるらしく、その辺に関しての対応もそれなりに可能となっている。
原作で言えば、OGsでアースクレイドルに突入しようとしていたクロガネを地中地雷を使って迎撃したとか、あんな感じに。
地中探索系の技術がそれなりにある以上、母艦級が地中を掘り進むというのが判明していれば特に焦る必要もない。
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