暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
箱庭の説明を聞くそうですよ?
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た絵札のカードを取っていった。
「ホワッツ!? な、何をやっているんですか!?」
「一人一回、絵札のカードを選びとる。ルールには抵触していない筈だろ」
すぐさま黒ウサギはウサ耳を立ててどこかと連絡を取り始めた。そして少ししてから項垂れた。
「うう、箱庭の中枢から正当であるとの判断が下されました。し、しかし、十六夜さんがまだですよ!!」
どうやら十六夜は黒ウサギを憤慨させてしまったようだ。が、十六夜は表情を変えることなく―――
「俺を誰だと思っているんだ? ほらよ」
―――手のひらを返す。そこには、クラブの
K
(
キング
)
があった。それを見て黒ウサギは目を丸くした。
「一体どうやって!?」
「憶えた」
「……は?」
「だから53枚のカードの並びを憶えたんだよ。このカードの隣はダイヤの2、クラブの9、スペードの
J
(
ジャック
)
だ」
何でも無さそうに言う十六夜に、黒ウサギは目を見開いて唖然としていた。
どっかのドラマで似た様なやり方や言い分があったが、アレはパーフェクトシャッフルがあってこそ。黒ウサギがやったシャッフルはカードゲーム等で見られる様なオーソドックスなシャッフルだった。
「ゲームに勝ったら言う事を一つ聞いてくれるンだったな。……俺が聞きたいのはただ一つ。手紙に書いてあったことだけだ」
「なんでございましょう」
十六夜は、何もかも見下すような視線で一言―――
「この世界は………面白いか?」
―――と、問を投げかけた。
「――――――――」
春日部と久遠も無言で返事を待つ。
五人を呼んだ手紙にはこう書かれていた。
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い≠ニ。
それに見合うだけの催し物があるのかどうかは、修行の名目の下に世界巡りに来た飛鳥とフレメダは兎も角、十六夜達三人にとって、それはそれは大変に重要なことだった。
そして、十六夜の質問に黒ウサギは満面の笑みで答えた。
「―――Yes♪ 『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保障いたします♪」
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