暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
箱庭の説明を聞くそうですよ?
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すね。暇を持て余した修羅神仏が人を試す為の試練を称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示する為に独自開催するグループも御座います。特徴として、前者のゲームは自由参加が多いですが主催者≠ェ修羅神仏なだけあり、凶悪かつ難解なものが多く、見返りは大きですが命の危険があります。しかし、主催者≠ノよりますが新たな恩恵(ギフト)≠手にすることも夢ではありません。
 後者は参加の為にチップを用意する必要があるゲームが大半です。参加者が敗退すればそれら全ては主催者<Rミュニティに寄贈されるシステムですネ」
「後者は結構俗物ね。………チップには何を?」
「様々で御座います。金品、土地、利権、名誉、人間……そしてギフトを賭ける事も可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑むこともできるでしょう。ただし、ギフトを賭けた戦いに負ければ当然――ご自身の才能を失われるのであしからず」
「そう。……ゲームそのものはどうやったら始められるの?」
「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期間内に登録していただけたらOK! 商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していってくださいな」
「……つまりギフトゲーム≠ヘこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」


 お? と驚く黒ウサギ。


「ふふん?中々鋭いですね。しかしそれは八割正解の二割間違いです。ギフトゲーム≠フ本質は一方の勝者だけが全てを手にするシステムです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も有ります」
「そう。中々野蛮ね」
「ごもっとも。しかし主催者は全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めてからゲームに参加しなけばいいだけの話でございます」


 さて。と黒ウサギは話の流れを区切る様に言って、一枚の封書とテーブルを虚空から取り出した。


「話した所で分からないことも多いでしょうから、ここで黒ウサギと一つゲームをしませんか?」
「ゲームだって?」


 今まで沈黙を保っていた十六夜はピクリと片眉を上げた。


「ルールは至ってシンプル。ジョーカーを含めた53枚のトランプの中から絵札を1枚選んでとっていただきます。カードに触れるのは一人一回までとさせていただきます♪ 商品は、そうですねぇ……黒ウサギに何でも一つ命令できるということにしましょうか♪」
「ほう?……何でも、ねぇ………」
「勿論性的なことはダメですヨ!!??」
「冗談だ」


 そう言って、十六夜は黒ウサギの豊かな胸部をしげしげと見た。視線に気付いた黒ウサギは赤くなり、飛鳥と耀はゴミを見る目で十六夜を見ていた。ちなみに、飛鳥とフレメダは話半分で聞き流していた為、無反応
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