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艦隊これくしょん History Of The Fleet Girl's Wars
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は幼いが、礼儀はきちんとしている。彼女たちは提督の方針で、引退した元教員に授業を受けているのだ。最初のうち駆逐艦たちは座学に関して興味を持てなかったようだが、今では基本から教えてくれる教員にはとてもなついていて、勉強も頑張っているようだ。礼儀などもその元教員から教わっている。
「二人はこれから霧島と一緒に、訓練?」
「そうっぽい。比叡はその格好似合ってるっぽい」
「ありがとう」
「うん、新卒社員のお茶くみっぽい?」
「そういう意味か!」
一同爆笑。というか、いつもの会話に和む。鎮守府と言うのは本来戦争の最前線のはずであるが、ここは笑いが絶えない。霧島も夕立も響も比叡もひとしきり笑った後に、霧島が、じゃあと訓練に向かおうとして海の方へと歩きだしたとき思い出したように三人同時に比叡のほうを向いて
「お帰りなさい」
と同時に言ってきた。
「ただいま」と比叡が返したとき、またみんなで笑った。
霧島と別れた後、比叡は金剛型の部屋に入った。
調度品類は全て、金剛の趣味つまりイギリス様式になっている。
「お帰りネ!比叡」
「おかえりなさい、比叡姉さま」
「ただいま!」
部屋には榛名と金剛がいた。二人ともこれから朝食に向かうところだという。金剛は比叡が入ってきた途端に頭を撫でた。
「比叡、お疲れ様デス」
「ひ、ひええ」
うれしさでついつい顔がにやけてしまった。やはり、金剛のもとに入れると感じると安心する。霧島に会った時とは違う、安心感と幸福感で満ちてしまう。榛名は静かに笑っていた。
撫でられながら、金剛型の部屋に置かれた一つの大テーブルを見るとそこにはティーセットと一冊の本が乗っていた。英語で『回顧録』と書かれた本。提督の執務室の大きな本棚にある本だ。提督は普段はガサツなことを言うことが多いが、文人肌なところがあり、艦娘たちはみな本棚から本を借りたことがある。提督の本を持つことで艦娘はどこかつながっていると思える。金剛型はかつて帝国海軍として戦った時、離ればなれであることが多かった。だから、今こうしていられること、提督の本でどれだけ遠征や出撃で姉妹が離れていてもともに時間を共有しあえていることをありがたく感じられたし、とても愛おしくも思える。
「あ、お姉さま。お土産です」
「oh!比叡。ありがとうございマス」
抹茶ロールを金剛に渡すと本当にうれしそうな顔をしてくれた。比叡はただただうれしかった。
「比叡姉さま、今日のお茶の時間は提督と一緒にそれを食べませんか?」
「ああ!さすが榛名〜。いいわね」
「さすが私の妹デス!」
提督を中心に回っている。そう思える。そうあるべきだ。自分たちは兵器なのだから。
「お姉さま。何か変わったことはありませんでしたか?」
「
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