第4巻 英雄の子孫?
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奴には懐へ忍び込んでお仕置きs……さ、殺気!!」
「イッスン……てめぇは俺を怒らせた!!」
「待て!兄ちゃん!!ぎゃああああああ!!!」
数時間後――
「いやー、お待たせしてしまったみたいですみません」
「い、いえ、大丈夫ですよ。でも確かにお礼は必要ですね……」
でも、本体も枯れててお礼しようにも出来ないらしい。
サクヤ姫の木は確かに枯れ木の状態だ。
でも実はサクヤ姫は村の外にも根を張り巡らせて各地の平和を見守っていたのだとか。
サクヤ姫そんなにすごい精霊だったんだ。なんか今現在、俺の周りの人達ってすごい人だらけじゃね?もしかしてイッスンにもなにかあったりして……
そのサクヤ姫の分身らしい分け木は塞の芽と呼ばれて信仰心を集めて、それを力の源とて緑を育んできたらしいです。
「何かが起こって賽の芽が力を失ったのか?」
頷いたサクヤ姫が言うには近年増え始めた妖怪たちによって各地の塞の芽は次々に蝕まれて、サクヤ姫自信も枯れ果て緑豊かな大地も奪われたとの事。
イッスンも最近妖怪が増えたと言っていたなー。国中でとか大規模すぎる異変が起きてるのかね?
それに加えて今回の騒動で世を覆う混沌の気配は勢いを増してしまい、これまで以上に多くの生命が失われてしまったと言う。
そこでぼそりとイッスンが発言する。
イッスンお前いつの間に復活してたんだ?それにアマテラス寝てるし、でもかわいいから許す!
サクヤ姫は俺とアマ公に封じられた塞の芽を物の怪達の呪縛から解き放って、ナカツクニに再び自然の営みを取り戻してと願い、村の近くに立つ塞の芽の場所を地図に記した。
俺は地図を受け取る。
どうかこの願い聞き届け給え……と言ってサクヤ姫は薄れていく。
「アマ公はちゃんと聞いてるさ、ゆっくり休みなサクヤの姫さん。俺も頑張るからさ」
「アマテラス大神、それに久桜よ。貴方がたに花の香の守りがあらんことを!」
そう言ってサクヤ姫は消えていった。
すると唐突に厄介事に首突っ込むのはゴメンだぜェ!などと言い始めるイッスン。
なんか言い始めたぞこの豆……
「っは!な、なんか嫌な気配が……」
なんかアマ公の筆業習得前だし、もし妖怪に出くわしても俺とアマ公がいるから大丈夫か?とか言い始める。
「戦闘素人の俺をまともな戦闘要員に数えるのもどうかと思うぞ」
「兄ちゃんなら大丈夫でィ……素人とは思えねェ強さなのはオイラが一番知ってる」
「……豆を仕置きするのに戦闘経験は関係ないよ?」
「い、いやあれは絶対妖怪相手にも通用する……!」
小声で何か言ってるけど気にしない。アマテラスが起きたみたいだし。
「まぁ、地図を頼りに行って見ますか!相
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