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大神桜絵巻
第4巻 英雄の子孫?
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てっきり、さっきの勝負は調子が悪かっただのなんだの言って文句言ってくるかと思った。

「我はイザナギの子孫なのは本当だが、実はそんなに強くないのだ」

「そりゃ、知ってる」

「さきほどの闘片撲を我より自由に使いこなす所を見て思ったのだ。この方なら我を本当に強くする事ができると」

「思うな!俺は刀持ち始めたのは今日だぞ?戦闘は素人だし教えられる事なんてねぇよ。大体狼に弟子入り頼む時点で間違ってる」

「お願いします師匠!!」

「許可もしてねぇのに師匠って呼ぶなぁ!」

「おいおい、どうなってんだィ?こりゃ」

そこにイッスンとアマテラスが酒持って帰ってきた。

「しらん。さっさとおっさんに酒渡して鍛錬させようか」

「師匠とクシナダちゃんの酒、これで百人力じゃ!」

そう言ってかかしに打ち込みする鍛錬を開始。なんかアマテラスが筆業でかかしをタイミングよく斬って手助けしてる。こりゃだめだ。

さらには調子にのって近くにあるでかい岩に挑戦。アマテラスがまたタイミングよく斬ってお手伝い。えらくスサノオの事気にいってますねアマテラスさん。

うおおおおおと叫びながら商人のいる大岩の所まで走るスサノオ。
調子にのりすぎだろ!お前!

アマテラスは最後までお手伝いした。スサノオはさすがに困惑している。
商人とイッスンに褒められて、有頂天。イッスン……お前、気付いてないのか?

「者ども大船から飛び降りた気持ちで待っておれ!」

「それって死ぬ気持ちで待てってことだろうよ!」

「あ、師匠!見ててくださったか!!急に強くなったのは師匠がいたから――」

最後の方は小声で言うスサノオ。

「んなわけあるか!そんなんで急に強くなれるなら人は鍛錬なんてしねぇ!」

「で、ではいったい何が……」

「お前は助けられたのさ、だから調子に乗りすぎるのはよくないと思うぞ。まぁ調子に乗るのが悪いとは言わないが」

「さっきのは師匠が助けてくださったのか!でも、今なら行ける気がします!我は行きます妖怪退治へ!」

「なんでそんな話の流れになるんだ!っておい話し聞け!お前を助けたのは俺じゃ――」

スサノオは走り去っていく。外には妖怪がうじゃうじゃいるらしいし大丈夫かよ。
無駄に頑丈だから大丈夫か?

そう思ってると、突然サクヤ姫が出てきた。

俺達の活躍を見てたとか。

まだ大して活躍していないようなー?

ともかくサクヤ姫はアマ公を褒める。

それを聞いて何かご褒美でもくれよォとか言い出すイッスン。

お前、何もしてないだろ……

玉虫(イッスン)は何もしてなかったようなとサクヤ姫が言う。
だが虫扱いに怒ったイッスンは……

「ムシケラ扱いする
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