暁 〜小説投稿サイト〜
少女の加護
9部分:第九章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
口に出た。
「俺に金を返す方が先だろうが」
「冷たいな、おい」
「そういう言葉はまず金からだ、金は命だ」
「さもしいねえ」
「さもしいのは借りた金を返さないその根性だ」
「ちぇっ」
 彼は何だかんだで救出された。その間にエリザベートは次々と敵機を翻弄し撃墜していく。その技量は見事の一言であった。誰も近寄せない。
「ワルキューレがどうしたってんだ!」
 その彼女に向かう者達もいる。
「俺達だって義勇軍だ!」
「その名にかけて!」
 漆黒のタイガーキャットが数機正面から向かう。不意にその前から消えた。
「!?何処だ!?」
「何処に消えた!?」
 咄嗟にレーダーを見る。そこに示されたエリザベートの機体に気付いた時。彼等は負けていた。
 エリザベートのワルキューレは下にいた。そこから急上昇を仕掛けビームバルカンを放つ。それで彼等は終わりだった。
「だ、脱出する!」
「覚えてろよ!」
 愛機を撃墜され止むを得なく脱出していく。生存能力の高いタイガーキャットだからこそ助かっている。そうでなくてはこれで死んでいただろう。彼等は実に運がよかった。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ