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少女の加護
7部分:第七章
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で敵のミサイルを防ごうとする。
 これである程度は防がれた。だが全てを防ぐのは不可能だ。それでもかなりの数のミサイルが迫って来る。
「電波妨害は!」
「駄目だ、相変わらずだ!」
「チッ、艦艇は何やってるんだ!」
「その艦艇が次々にやられてるんだよ!連絡もとれねえ!」
「ここでもいつも通りかよ!」
 いつものパターンでの敗北。それにパイロット達は苛立っていたのだ。周りではもう僚機、そして自軍の艦艇が激しい攻撃を受けていた。そして次々と炎となって銀河の中に消えていた。
「駄目です、避けられません!」
 悲鳴が飛ぶ。
「脱出しろ!」
 口髭の男が部下に叫ぶ。
「間に合うか!?いいな!」
「は、はい!うわああ!」
「どうした!」
 そん言葉に一瞬ギクリとなる。戦死したのかと思った。
「いえ、何とか脱出出来ました」
「そうか、驚かせるな」
 その言葉を聞いてほっと胸を撫で下ろす。
「心臓に悪いだろうが」
「すいません」
「他の機体はどうなったか?」
 そのパイロットが何とか生きているのを確認してから他の者達に問うた。
「生きているか?」
「撃墜されたのは二割ってとこです」 
 灰色の男から報告があがった。
「二割か」
「まあ生き残ってるのもいればそうでないのもいるでしょうね」
「わかった。ではまず残った機体は集結しろ」
「了解」
「わかりました」
 若い男も何とか生き残っていた。そしてその中には当然のようにエリザベートもいた。
「相変わらずとんでもない攻撃ね」
 タイガーキャットの攻撃をかわし終えて言う。
 まずはミサイルの総攻撃で敵の数を大きく減らす。それが連合軍、そして義勇軍の戦闘機部隊の戦い方なのだ。彼等はまずそうしてから突入して来るのだ。



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