第二章
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雲南のペー族自治州に着いた、そこはというと。
雲南省は中国の奥地と言っていい場所にある、四川よりさらに南西でチベットに近い。その為かなり険しい場所だ。
そこに入るとだ、二人は山の中にいてだった。
そこでだ、こう二人で話した。
「さて、宿に入って」
「そこで荷物を置いてね」
「それからね」
「観光をしましょう」
「まずは食べるか」
建成は笑って妻に提案した。
「ペー族の料理を」
「ペー族の料理は辛いらしいわよ」
「四川料理と一緒か」
「そう、唐辛子を使っててね」
四川料理といえば唐辛子だがペー族の料理もというのだ。
「辛いのよ」
「そういえば嫁さんの料理も」
「辛いでしょ」
「四川人だからな」
「そうよ、私の料理もね」
四川生まれだからだとだ。白菊も言うのだ。
「辛いのよ」
「唐辛子を沢山使っていて」
「あとね」
「ああ、山椒も」
「効かしてるから」
にこりと笑って夫に言うのだった。
「辛いでしょ」
「それでいて美味いな」
「だからね」
「ぺー族の料理もか」
「辛いわよ、まずは宿に入って」
そこで荷物を置いてというのだ。
「観光に入りましょう」
「それじゃあな」
二人でこう話してだった、その宿に入り。
実際に荷物を置いてからだった、観光をはじめた。高く険しい山が何処までも連なりその間に家がある風景を楽しみつつ。
二人はペー族の料理も口にした、そして。
建成は微笑んでだ、妻に言った。
「嫁さんの料理と同じで」
「辛いわね」
「辛い、けれど」
「美味しいわね」
「お米で作った麺がな」
それも食べつつだ、彼は言った。
「いいな」
「ええ、ビーフンね」
「それとこれだな」
「乳扇ね」
「これもいいな」
「乳餅もいいわよ」
二人で食べつつの言葉だ。
「こちらもね」
「エンドウ豆の料理もいいな」
「ええ、結構これで」
「色々あってな」
「美味しいわね」
こう二人で話しつつだ、料理を楽しんだのだった。それで舌と腹を満足させてからだ。それからであった。
二人で様々な店、所謂観光客を相手にした土産ものの店に入った。だがそこでだった。
建成は売り子の女の子の服を見てだ、目を見開いて言った。
「何か」
「あっ、この娘の服ね」
白菊も女の子の服を見て言った。
「確かにね」
「凄くいいな」
「この服はまさか」
「はい、この服はです」
女のこはにこりと笑ってその二人に話した。
「ペー族、私達の服でして」
「そうなんだな」
「いいですよね」
自分で言うのだった、見れば。
白地の薄めの生地の上着にズボンでだ、襟や裾のところが赤と黄色のラインが入れられている。sれはエプロンの部分もでだ。
胸と腹のところは
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