マブラヴ
0902話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
拡散ビーム砲を地面へと撃ち放ち、闘士級、兵士級といったBETAを纏めて消滅させながら、ニヴルヘイムのシェリルから送られてきた通信に答える。
『何でか分からないけど、ペルシャ湾近くにソ連軍の軍艦が10隻くらい来ているわ』
「……何? 事前通告は無かったよな?」
修羅神や魔法使いの方へと向かっている突撃級30匹程の小規模な集団を発見し、上空からヒュドラの先端についているビーム砲を雨霰と降り注いで殲滅していく。
『ええ。国連軍の方に連絡を入れてみたけど、一方的に通告してきたらしいわ。何でも、ハイヴの攻略は人類全員の共通した義務である以上、自分達もそれに協力しなければならないとか何とか』
「また、面倒な事を」
しかも言っている事が間違っている訳ではないというのも厄介だ。
ちなみに鉄原ハイヴの時と同様に、国連軍とアメリカ軍はペルシャ湾に数隻の軍艦を派遣してハイヴ攻略戦の様子を見ている。
とは言っても、さすがに直接こちらの距離が見える訳じゃないから、映像モニタを通してだけど。
通信で見ているのに、わざわざ軍艦が必要あるのか? とも思うが、その辺に関しては戦場の空気を味わわせる事を目的としているとか何とか。
向こうにしてもシャドウミラー経由で輸出されている兵器やら何やらで、思うところがあるのだろう。
だが、そこにソ連が入るというのは……どうなんだろうな。
曲がりなりにも俺達との繋がりを持ち続けてきたアメリカなら、まだ分からないでもないんだが……
そこまで考え、ふと思いつく。アンバールハイヴのフェイズは5。つまり、G元素を溜め込んでおくアトリエが設置されている筈だ。それをドサクサ紛れに狙っているのではないか、と。
実際、G元素関係の研究ではアメリカに大きく後れを取っているソ連の行動を考えれば、十分にあり得る選択肢だ。
「シェリル、一応念の為エザリアにソ連の艦体には注意しておくように言っておいてくれ。そして何か動きがあったら、すぐに知らせて欲しい」
『怪しいの?』
「さて、どうだろうな。ただ、可能性としてはそれ程低くないと思う」
再び放たれたレーザーを、T-LINKシステムによる機体制御で回避。同時にレーザーの飛んできた方へと向けてランツェ・カノーネを連射する。
放たれた幾筋ものビームはBETAにしても虎の子と言える重光線級10匹近くを纏めて消滅させ、同時にその護衛のような役割を持っていたのだろう要塞級も地面に崩れ落ちる。
『分かった、とにかくエザリアには伝えておくわ。……それと、そろそろ援護射撃が放たれるから注意して、との事よ』
「了解」
シェリルにそう返事をして通信を一旦切り、地上に出てきたBETAの殲滅をしながら、よりよいゲートの場所を探す。
さすがにフェイズ5のハ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ