暁 〜小説投稿サイト〜
真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第五話「赤城見参!」
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
していた。
「寺の近くに隕石が落ちてきたから、和尚さんたちの様子を見に来たまではいいが……隕石以外にも、変わった飛行機が墜落しているな?」
赤城は、恐る恐るベアー号へ歩み寄ると、ハッチから一人の老人が姿を見せた。見る限り体が弱っている。
「お、おい!大丈夫か爺さん!?」
今にも倒れそうになる早乙女の体を支える赤城は、とりあえず彼を気のそばまで運んだ。
「大丈夫かい!?」
「う、うむ……心配はいらん」
「怪我は大したことねぇが、出血がひでぇな?」
「この程度、すぐに止まる……ん!?」
突如、早乙女は赤城の頭をがっしりと掴んで、マジマジと彼の顔面を宥めた。
「ど、どうしたい?俺の顔になんか付いてんのか?」
「……」ニヤッ
早乙女は、笑んで赤城へこう問う。
「紫電赤城だな?」
「あ、ああ……つうか、なんで俺の名前を?」
「偶然とは時には幸運をもたらすものよ!さて……赤城よ、お前さんにはわしに変わってこいつに乗れ!」
ビシッと、早乙女は地面へめり込んだベアー号を指さした。
「は、はぁ?何の冗談だ?」
「いいから、この状況から抜け出すにはそれしかない!わしが、無線でサポートする。そのとおりに動かすんじゃ!」
「……」
赤城は、ベアー号と、目の前に座り込むよわった老人を見た。いったい自分に何が起こるのかは、怖くて不安が募る。しかし、今の状況自体は安全とは言えないのはわかっていた。そして、今の自分には選択しはないのも。
「……わかった、何がどうわからないが。乗ってはみよう?」
「よし……では、早速ハッチまでよじ登ってコックピットへ乗り込んでくれ?」
言われた通り、好奇心で赤城は恐る恐るベアー号のハッチへと上がって、開いたハッチからコックピットへ入った。
操縦の仕方は、単純だ。最初は荒っぽいが時期に慣れる』
と、早乙女は赤城へ操縦と他の操作を簡潔に説明する。
『以上だ。行けるか……?』
「あ、ああ……やってみる」
赤城が慎重に操縦桿を握って上下に動かした刹那、
「うわぁー!?」
途端にベアー号はバーニアを吹かして上空へと飛び出した。激しいGに押し付けられながらもどうにか操縦桿を握って機体を安定させる。
「じ、爺か!?」
俺は、上空から光線を受けながらもBETA共の進攻をイーグル号で防いでいる最中、ようやく爺が目を覚まして飛び立つベアー号を見た……が、
『そのベアー号にわしは乗っておらん!』
「なっ!?」
俺は目を丸くする。じゃあ、誰が?
『運よくそこで三人目のパイロット、紫電赤城との接触に成功し、今は彼に操縦を変わっている』
「やれやれ……新米にぶっつけ本番かよ?」
疾風は、唐突にベアー号へ赤城を乗せた早乙女の行動に呆れた。
「やるだけやってみるしかねぇだろ?」
と、俺はベアー号へ無線をつなぐ。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ