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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第五話「赤城見参!」
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ちよりもずっと立派だぜ?アンタ」
「いや……俺なんか、冴えない生くそ坊主だよ?」
「そうなのか?」
「自分でいうのも何だが、馬鹿で不器用な男さ?」
「何だ、俺と一緒じゃねぇか?俺も、喧嘩することしか能のねぇ無鉄砲なおバカだよ?」
俺と、この坊主は意気投合して笑いあった。見るかぎり気が小さく見えるが、優しくて力持ちっぽい奴だな?こういう奴ほど憎めないんだ。
「そういや、まだ名前言ってなかったな?俺の名は黒銀紅牙ってんだ」
「俺は、紫電赤城。落ちこぼれの坊主さ?」
「じゃあな!今度会ったら遊ぼうぜ?」
「ああ、こっちたぁ暇だから何時でも来い?」
雑談は数時間続いて、俺は赤城と別れた。見るからに良い奴で力持ちの印象が強く、ゲッターに乗れそうな気がしたが、俺はどうもスカウトしたくなかった。
ゲッターへ乗るにはそれなりの覚悟が必要だし、あんな良い奴をゲッターへ乗せるにはいささか罪悪感を感じたからだ。
爺に大目玉くらうかもしれないが、俺はバイクで研究所へ向け走らせた。何せ、爺の情報は絶対とつくほど明確だ。一人もいませんでしたじゃ爺は納得してくれない。
ま、俺なりにうまく理由でも言えばいいか?
そう、俺は研究所に帰るまで爺への言い訳を考えながらバイクを走らせていたが、
『紅牙!聞こえるか!?』
「どうした?」
『またしても奴らじゃ!あのインベーダー共め、懲りずに研究所を狙っておる』
「BETAか!?」
こうしてはいられないと、俺はアクセル全開で研究所へと戻った。ドッグには、パイロットスーツに着替えた爺が居た。おそらく、パイロットが見つからなかったのだとあらかじめ予想していたのだろう?そして……
「爺が、ベアー号に乗るなら、ジャガー号には誰が……まさか!」
そう、まさかあのキチガイ野郎を乗せるんじゃ……
「フフフッ……そのまさかだ!」
と、早乙女は警備兵を数人連れて例の独房の地下室へと向かった。長い階段を下り、最奥部の暗闇の鉄格子のなかで、鎖で拘束されて横たわる神威疾風の姿があった。
「こい、出番じゃ……」
「……?」
警備兵たちに銃口を突き付けられながら、戒めの鎖をはずされ、体は一様自由になる。
「騒々しいな、何があった……?」
そう、疾風が尋ねるも早乙女は、「何も聞かずについてこい!」とだけ言うと、疾風を独房からゲッターが配備されたドッグへ向かわされた。
「……また、俺にアイツへ乗れって?」
カタパルトへ設置されたジャガー号を見て、疾風はそうつぶやいた。
「今まで欲しがっていたゲッターじゃぞ?しかし……」
早乙女は、疾風の目の前へ来ると、こう言う。
「ゲッターは、お前ひとりでは何も起こらない。三人のパイロットが集ってこそ、真の力を発揮できるのじゃ」
「一人では、手に入らないというのか?」
「左様、貴様
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