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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第五話「赤城見参!」
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わるかったな?」
「……僧侶の方々でしたら、本殿でお経を唱え続けております。おそらく、その中にそれらしきお方が居られるかも……?」
と、小僧の一人が本殿へ指をさした。
「本殿、ねぇ……?」
あんまり期待していないが、とりあえず本殿に入ってそれらしい人物を見つけることにした。しかし……
「不気味だ……?」
一斉に薄暗い本殿の中で大勢の坊さんが身を寄せ合ってお経を唱え続けていた。まるで、希望も何も無いかのように絶望にしたりながら仏さんへ祈りをささげているかのようだ。
「あ、あの……?」
俺は気味悪がりながら、おそるおそる尋ねた。
「何用ですかな?」
僧侶たちの中で仏像の手前に立つ年老いた僧侶、おそらく住職が俺に振り向かずに答えた。
「……肉体的に修業を積んだ坊さんを探しに来たんだけど、いないか?」
「存じませぬな……この寺に僧たちは大勢降りますゆえ、私でさえも把握しきれません」
「ああ、そうかい……で、どうして真昼間から暗い声で経なんざ経とか唱えてんだ?」
「……この世の滅びはすぐそこまで迫ってきております。ゆえに我々はこの地で終焉が訪れるその日まで、仏に祈りをささげようと」
「んだよ……」
しかし、俺はそんな坊さんたちの理由に呆れた。結局、絶望しかしていない。自ら諦めて仏に頼り切っていた。こんな連中にゲッターのパイロットが勤まることなんてありえないな。
「そうかい、あばよ。ジャマしたな……」
現実から逃れ、何もしないまま絶望してやがる。確かに無理だと自分が認めたら諦めることってのは人によって異なるもよくあることだ。
……けどな?努力が嫌いな俺でも、何もしないまま諦めるような奴にはなりたくねぇ!
どうせなら何か自分にできることをトコトンし尽してから諦めたり絶望したりするもんだ。何もしないで勝手に絶望してんじゃねぇ!
俺は心底見損ない。調査の手も付けずにそのまま寺を降りた。爺には、ふさわしい人材が見つからなかったとでも理由を言うか?これならまだ帝国軍から何人かを引っ張ってきたほうがまだ確立が高い。
「ったく……坊さんも地の落ちたもんだな?」
そう愚痴って街中を走っていると、ふと橋の下の河辺に一人の坊さんがしゃがんでいた。それも大柄で、いつしかあったような気がする。
「あれは……?」
「よしよし!そら、食え食え?」
河辺の坊主は、太った大柄な体格に似合わず段ボールではしゃいでいる捨て犬に托鉢で集めた食べ物を与えていた。
「よう!また会ったな?」
俺は後ろから声をかける。
「お、アンタはこないだの?」
坊主も振り向いて俺に愛称のいい顔を向けてくれた。
「捨て犬に餌やってたのか?」
「ああ、可愛そうにまだ子犬さ?親犬が居ねぇようじゃあ、誰かがこいつを育てないといけねぇからな?」
「律儀なこった、寺の坊主た
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