第2話 ユニコーンの日
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僕がここに来てから、1ヶ月も立ってしまった。
やはりここはガンダムの世界の様で、実際にMS《モビルスーツ》も存在した。何故僕はこの世界に…
「お兄ちゃん!」
「…ん?あぁ、シェリーちゃん」
現在、僕はある家に居候させて貰っている。
今僕と話している女の子。この子の家に。
でも、記憶喪失っていう設定付きだけど。
…でも、この子が居なかったらこんなに落ち着いていられなかっただろう。
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駄目だ…訳が解らない、どっちが現実なんだ、これは夢じゃないなら、あっちが夢なのか?
それになんで僕はこんな所に、メイジンと戦っていた筈なのに…
「お兄ちゃん、頭抑えて頭痛いの?」
「…え?」
女の子…?いつの間に居たんだろうか?…でも、声をかけられるまで気づかないなんて…それだけ悩んでいたのか?僕は。
「こら、シェリー!勝手に行ったら駄目だろう?」
「ごめんなさーい…」
「ごめんなさい、家の娘が…」
女の子の親だろうか。父親が娘を怒って、母親が僕に謝ってきた。
「いえ、別に僕は」
「…何か悩んでるんですか?」
女の子の父親がそう僕に質問を投げ掛ける。
どう答えればいいだろうか?答えなかったら失礼だし…
ええい、こうなったら…
「…き、記憶喪失なんです…自分の名前以外解らなくて…」
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その結果、居候させてもらうことになった。
…なんで俺記憶喪失なんて言ったんだろうなぁ。
でも、そのお陰でこの世界について教えて貰えたし…
それにこんないい人たちに出会えた。でも迷惑では無いだろうか?
「お兄ちゃん、遊ぼ!」
「うん、いいよ」
シェリーちゃんと遊んで、既に飯時になっていた。
…僕は元の世界に帰れるのだろうか?ずっとこのままこの世界に居ることになったら…母さんが一人になってしまう。
「シェリーちゃん、そろそろご飯だから行こうか」
「はーい!」
もしも、だけど…僕が役目を持ってこの世界に来た可能性だ。それなら、まだ帰れる希望がある!…のかもしれない…
「あら、シェリーとハルト君。丁度ご飯が出来たわよ」
「ママ!今日のご飯何ー?」
「ふふ、シェリーの大好きなハンバーグよ!」
「わーい!ありがとうママ!」
シェリーちゃんのお母さん。こんな自分を受け入れてくれたいい人だ。料理が美味しくてとても優しい。
「ほう、今日のご飯はハンバーグか」
「あ!パパ!」
シェリーちゃんのお父さん。なんの仕事をしてるかは知らないけど、ちょこちょこと家から消える人だ。
何をしているのか?少し気になるけど、僕
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