第2話 ユニコーンの日
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ックピットへと向かっていく。
「…誰だ!」
「何…やってるんですか…お父さん…」
「…ハルト君か。早く避難するんだ」
「何やってるんだって聞いてるんです!自分の妻と子供を置いて!」
「そのMSで一人だけ逃げる気だったんですか!」
「いや…そんな気は更々ないさ」
お父さんのお腹からは、血が流れていた。
「それに…これは僕のMSじゃないんだ」
そういって、お父さんは僕の手をパネルの上に置いた。
振りほどこうとしたけど、お父さんは力強く僕の手を握っていた。
「いったい何を…!?」
「君は、元の世界に帰りたいんだろう?」
「なんでそれを…」
何故、その事を知っているんだ。僕は誰にも話していないのに。
「僕は…多分、君と同じ世界から来た人間だ」
「7年前、この世界に来てしまってね」
「そして7年間。僕はこの機体を守っていた」
「そんな…」
「…目が覚めたらいきなり妻と娘がいた。そして枕元には7年間ユニコーンを守れと書いてある手紙があった」
「信じられない話だろう?でも、本当なんだ」
「元の世界に帰ろうとはしたんですか…?」
「したさ、でもどうにもならなかった」
「でも、なんで僕なんかに…!?」
「君を信じているからさ」
「そんなの、」
ドンッ
いきなり押されて、僕はコックピットに座ってしまった。
「いってこい、ハルト」
お父さんは僕の頬を触りながらそう言った。
まるで、僕の父さんの様だった。
ゴオォォォォォ!
そして、いきなり倉庫が火の海に変わっていき、
頬を触れている手が次第に離れていく。
「駄目です!一緒に逃げれば…!」
精一杯手を伸ばして離れた手を掴もうとするけど、もう遅かった。火の海へと、落ちていく。
もう少し手を伸ばせば届いたかもしれない、そんな後悔が僕を襲った。
「父さんっ!」
コックピットが閉じ、ユニコーンが起動する。
僕はさっきまで暖かかった頬を触る。
そして、覚悟を決めた。
「…ユニコーン…!力を、貸してくれ…!」
ユニコーンは歩き出す。倉庫の扉はビームサーベルで壊し、外へと出た。
「ガンプラバトルとはやっぱり違うな…!」
外にはデナンゾンが三機。
やるしか、無いのか…!?
ズキュゥゥゥン!
いきなりビームライフルを撃ってきた。
それをシールドで防ぎ、撃ってきたデナンゾンへと一気に距離をつめる。そして、ビームサーベルをデナンゾンへと刺した。デナンゾンは爆発せず、そのまま倒れた
「やらなきゃ、やられる…」
こちらを撃とうとするデナンゾン。シールドを投げてライフルを使えなくして、ビームサーベルでデナンゾン
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