第2話 ユニコーンの日
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で来た。僕は急いで下へと降りる。時計を見てみると、まだ普通なら寝ている時間だ。現に、シェリーちゃんはソファで寝ている。
「なにかあったんですか?」
「…昨日言ったコロニーの話、覚えているかい?」
「…はい」
「実はそのテロ組織がこのコロニーに来たんだ。今、避難勧告が出ている」
「じゃあ早く行かないと…!」
「あぁ、早く行こう…!」
シェリーちゃんのお母さんは寝ているシェリーちゃんを抱えて、お父さんは荷物を持って急いで家を出ると、外には沢山の人がいた。皆は同じ方向へと逃げていた。
中には泣き声だって聞こえてくる。
「ママ…怖いよぉ…」
「大丈夫だから…大丈夫だから…っ!」
シェリーちゃんはいつの間にか起きていて、お母さんに抱きついていた。シェリーちゃんのお母さんは、涙目になりながらシェリーちゃんを抱き締める。
その瞬間。
ジュ
「うぁ…」
人が溶けた。大量の人が。僕らの目の前にいた人たちが。それを理解した瞬間、僕は吐いてしまった。
ガシィン…ガシィン…
その歩く音。僕は瞬時にその方向を見る。
「MS…!」
その機体は、デナンゾンだった。その手には、ビームライフルが握られている。
そしてデナンゾンはそのビームライフルをこちらに向けてくる。まさか…
「まさか、射つ気じゃ…!?」
「はやく!出来るだけ遠くへ逃げるんだ!」
その瞬間、青いMSがビームライフルを切った。
その機体は右腕に実体剣がついていて、
そしてそのまま実体剣をデナンゾンに突き刺した。
「ふ、吹き飛ばされる…!」
デナンゾンの爆発による爆風で皆吹き飛ばされそうになる。デナンゾンを倒したあのMS…エクシアだった。
そんな事を考えている時に、ビームライフルの残骸が落ちてきた。その残骸は。
「あ…」
…シェリーちゃんとお母さんに当たってしまった。
「い、今助けます!」
駄目だ、重すぎる。僕が押してもびくともせず、どうにもならない。
「いいの、ハルト君…早く…逃げて」
「駄目だ!そんなの…!」
でも、その残骸は、更に崩れて完全に潰してしまった。
そして周りを見てみると、お父さんが居なくなっていた。
「お父さんがいれば助かるか…?!」
急いで僕はお父さんを探し始める。
早くしないと、シェリーちゃん達が…!
「くっそ…!いったい何処に!?」
そして、怪しい倉庫を見つけた。その扉はあいていて、まるで誰かが入っているようだった。
「行くしか…無いよな」
そこには、驚かざるを得ない物が有った。
「ユニ…コーン…」
ユニコーンのコックピットは空いており、誰かいた。
僕はコ
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