第2話 ユニコーンの日
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には聞く権利はない。
「ほら、ハルト君も座って?」
「あ、わかりました」
「じゃあ皆、手を合わせて」
「「「「いただきます!」」」」
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賑やかなまま、食事は終わっていった。
「「「「ごちそうさまでした!」」」」
「ママー、眠いー…」
「あらあら、じゃあママと一緒にベットに行きましょうか」
「はーい…」
そういってシェリーちゃんとシェリーちゃんのお母さんは手を繋いで、
「じゃあお父さん、ハルト君、私はシェリーと一緒に先に寝ますね」
「あぁ、おやすみ」
「おやすみなさい」
時計を見てみれば、子供はもう寝ている時間だった。
そしてシェリーちゃんのお父さんの方を見てみると、とても真剣な顔で何かを見ていた。
少し気になったので、聞いてみる事にした。
「何を見てるんですか?」
「…ん?あぁ、ハルト君。これを見てるんだ」
差し出したそれを見てみると、最近コロニーを襲っている組織についての資料だった。なんでこんな物を?
「ここを見てくれ、既に二つのコロニーが落ちているんだ、そして…」
再度差し出されたものには、落とされたコロニーの場所が乗っていた。そして、その落とされたコロニーの場所、それが…
「このコロニーの近く…ですか」
「…そうなんだ。もうすぐここに来るのではないか、と
噂になっているよ」
「本当に…来るんですか?」
「…それは僕にも解らないさ」
その時、シェリーちゃんのお父さんは、少し寂しそうな顔になった。なんでなんだろうか?何か、僕は言ってしまったのだろうか?
「…お父さん、1ヶ月も僕をこの家に置いてくれてありがとうございます」
「ははっ、いいんだよ。君はもう家族だからね」
家族…かぁ。なんだか、くすぐったいなぁ。
嬉しい気持ちもあるけど、少し何処か恥ずかしい。
「…僕も、もう寝ますね。おやすみなさい」
「おやすみ、ハルト君」
今日は、久しぶりに泣いてしまった。
…早く、元の世界に、帰りたい。
「ぅぅぅ…」
家族。その言葉を聞くと、とても悲しくなる。
普通の生活に、戻りたい、学校の友達と遊びたい…母さんに会いたい…母さんの作ったご飯が食べたくなる
どうやったら、帰れるんだよ…!
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─────────────
「ハルト君!起きて!」
「…おはようございます、お母さん。どうかしたんですか?」
「ハルト君、起きたか!早く下に降りてくるんだ!」
シェリーちゃんのお父さんが物凄く焦った顔で部屋ま
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