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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico10-Aシュテルンベルクの騎士〜Perceval & Tristan〜
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†††Sideはやて†††
5月の上旬。わたしら八神家とシャルちゃんは、ミッドチルダはベルカ自治領ザンクト・オルフェンへと赴いた。その目的は、シュテルンベルク家に招かれたため。そやから今、シャルちゃんの案内で、シュテルンベルク邸のある自治領西区カールレオンへ向かってる最中や。
「ごめんなぁ、シャルちゃん。せっかくの休みやのにわたしらに付き合ってもろて」
「ううん、気にしないで。わたしも実家に用事があったしね〜」
シャルちゃんの実家――フライハイト家のお城が在るんは中央区アヴァロンと南区ウィンザインの境目。シャルちゃんの用事があるフライハイト邸とは違う方角や。つまり完全な遠回り。それやのに、シャルちゃんは笑顔で案内してくれてる。
「それにしても、まさかはやて達がすでにパーシヴァル君たちと会ってたなんてね〜」
「つい先日、事件現場で偶然会ってな〜」
その時の事を思い返す。
・―・―・回想です〜・―・―・
「――チーム八神各員、包囲陣形は大丈夫やな!」
『『『はいっ!』』』『うんっ!』
空間モニター4枚にシグナム達が映って、みんなが力強く頷き応えてくれた。そんで「マイスターはやて。被疑者グループは、10余人の人質を取って立て篭もっていますです!」リインがわたしの側で現状報告してくれてる。
そんなリインの今の格好は、リイン用に拵えた騎士服や。色はアインスとは逆に全体的に白色で、わたしやシグナムのようなオーバースカートを追加したもので、リインはすっごく気に入ってくれてる。
(人質の方たちを無傷で助け出して、なおかつ被疑者グループを1人も逃がさんようにせなアカン。さて、どうしようか・・・)
内務調査部ってゆう部署の研修を行ってるルシル君を除くわたしら八神家は今、ミッドチルダに降りて、特別技能捜査課・チーム八神に協力要請をくれた陸上警備隊101部隊の方たちと一緒にとある被疑者グループの逮捕に赴いてる。
そやけど、あともうちょいってゆうところで被疑者グループにわたしら管理局員の存在がバレてしもうて、一時的な逃亡を許して、3階建てのオフィスビルに立て篭もられた。そのうえ人質を取られてしもうた。痛恨の極みや。
「申し訳ない、八神特別捜査官。我々のミスで、気付かれてしまった」
「あ、いいえ。わたし達の方こそフォロー出来ずに申し訳なかったです・・・!」
101部隊捜査主任のジェイド・ホンダ一尉が申し訳なさそうに頭を下げた。被疑者グループに見つかったんはホンダ一尉の部下さん達やから、すごく責任を感じてる。そやけど今はごめんなさい合戦をしてる場合やないのはお互いに心得てる。
(どうする。下手に突入したら人質の方たちの身に何か起こるかもしれへん・・・!)
シャマルの旅の鏡で転送
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