第十三話 立花中尉!野球は九人でするものだ!その十三
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そのうえでだ、こうも言ったのだった。
「これからも勝ってやるからな」
「それを今から見せてやるぜ」
「そのことを教えてやるからな」
「勝ってな」
「いい加減にはじめないか」
立花は冷静にだ、彼等にこう言った。
「試合開始時間になったぞ」
「ああ、そうか」
「それじゃあな」
二人も立花の言葉に頷く、そしてだった。
そうしてだ、二人はクローン達に言った。
「じゃあ今からな」
「野球しようぜ」
「イーーーーーーーッ!!」
また言う彼等だった、そのうえで。
打順とポジションが発表された、それぞれのチームのだ。尚智はそのポジションと打順を見てそうしてこう言った。
「俺が四番ピッチャーでな」
「俺が三番キャッチャーか」
尚武も言う。
「あとは適当だな」
「戦闘員一号、二号ってな」
実際に戦闘員と名付けられているクローン達だった。
「何かな」
「俺達がリアルで悪役みたいだな」
「本当にな」
「何処まで虐げられてる悲劇のヒーローなんだよ」
自分達の所業は棚に上げて言うのだった、そして。
そうした話をしてだった、彼等は。
まずは自分達が攻めた、相手のピッチャーは言うまでもなく立花だ。彼は九番ピッチャーであった。
立花の超光速の剛速球と変化球は見事だった、それでだ。
戦闘員達は呆気なく三球三振に打ち取られた、所詮戦闘員は戦闘員だ。
それでだ、三番の尚武もだ。
三球三振に終わった、思いきり空振りして三振した時に甲子園喝采に包まれた。
「やった!ジャスティスブルー三振!」
「ざま見ろ!」
「立花中尉お見事!」
「今日も頑張って下さい!」
こう言うのだった、尚智はその彼等を見つつベンチに戻って来た弟に言った。
「すげえ球だな」
「ああ、沢村栄治の投球フォームからな」
超光速の剛速球と変化球である。
「無茶苦茶なボール投げて来るぜ」
「こりゃ簡単には打たせてくれないな」
「そうだな、じゃあこっちもな」
「ああ、打たせないからな」
「頼むぜ、兄貴」
内部はこう兄に言いつつプロテクターを付ける、尚二人共パワースーツの上からユニフォームを着ている。戦闘員達も同じだがそのユニフォームは漆黒の阪神タイガースの懐かしのユニフォームである。いいデザインだ。
そのユニフォームでだ、二人は試合をするのだった。
彼等も守る、そして。
陸軍衆の者達を三振に取っていく、だが。
彼等が三振に取る度にだ、球場には怒号が怒った。
「また三振に取ったか!」
「何でそこで三振取るねん!」
「打たれんかい!さっさと!」
「それで負けるんや!」
「だから俺達主役だぞ!」
「主役応援しろよ!」
こう言って抗議をする二人だった。
「ビクトリー球団でも応援団いたんだ
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