第三章
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「それこそな」
「そういえばそうか」
「結構見るだろ」
「確かにな。日本でもな」
エイブラハムも日本のことを話した。
「そうだな」
「だからな」
それで、というのだ。
「ありきたりなことをしてもな」
「よくないか」
「やっぱりやるのならオリジナリティがあないとな」
駄目だというのだ、ジョージは。
「そこ何とかしないとな」
「オリジナリティもか」
「必要だろ」
「そうか、強くてオリジナリティがある」
普通はしない様な、だ。
「そういうのか」
「あとは格好よさだな」
ジョージはこのことも加えた。
「欲しいな」
「格好よさもか」
「そういうのでいいだろ」
「ううん、何がいいんだろうな」
エイブラハムはジョージの言葉にあらためて考え込んだ、これは言ったジョージも同じでこの日は二人で考えた。
そしてだ、真夜中になってだ。
二人共寝る前になってだ、同時にだった。
はっとしてだ、こう言い合った。
「ああ、あった」
「そうだな」
「ちゃんとな」
「あったよな」
こうだ、言うのだった。
「いいのが」
「最高に強くて格好いい」
「しかも目立つのが」
「あれだ」
「あれが一番だ」
こう二人で言った、そして。
エイブラハムは確かな声でだ、ジョージに言った。
「あの格好ならいける」
「充分過ぎる」
「斬新だしな」
「昔からあっても」
「あれならいける」
「充分だ」
二人でこう話してだ、そしてだった。
次の日からだった、二人はまずはだった。
素材を探しだした、街に行き探しなければネットで探した。ここで二人がこだわったことは一体何かというと。
「色々再現は難しくてもな」
「それでもな」
「出来るだけな」
「いい具合に再現したいな」
「是非な」
「予算の許す限りで」
こう話してだ、素材を揃えてだった。
後は二人で作った、そのうえでだった。
「今度の応援で早速」
「この格好で応援するか」
「我がカレッジのフットボールチームの頼もしい味方だ」
「強い味方の誕生だぞ」
こう二人で話してだ、そしてだった。二人は自分達のカレッジ、もっと言えばユニバーシティのフットボールチームの応援に臨むのだった。
その試合でだ、フットボールの選手達もぼやいていた。
「うちの大学の応援はな」
「どうもな」
「チアガールの娘は可愛い娘ばかりでな」
「動きもいいんだけれどな」
「服もいいし」
しかし、というのだ。
「けれど他の応援はな」
「ないからな」
「人は来てくれてもな」
「他のがないんだよな」
チアガール以外のそれがというのだ。
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