第二百四話
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第二百四話 寝る前に
華奈子と美奈子は演奏の練習の後で家に帰って二人で一緒に風呂に入りだった。それから楽器を手入れした。
それからだ、美奈子は華奈子にこう言った。
「もう寝ましょう」
「早いうちに寝てよね」
「喉も身体全体も休めて」
「そしてなのね」
「そう、明日の本番に備えましょう」
「やっぱり身体を休めてよね」
華奈子は美奈子のその言葉に笑顔で応えた。
「そえで明日に備えるのね」
「そう、まずはね」
「身体を休めることね」
「さもないと」
それこそ、と言う美奈子だった。
「寝不足っていうだけで」
「駄目だっていうね」
「そう、私も華奈子もよく寝る方だし」
二人共八時間は寝る、この辺りの体質は双子だけあって非常に似ている。実は肌や髪の毛の質も似ている。
「だから余計にね」
「ゆっくり寝ないとね」
「駄目だから」
「そうね、それじゃあね」
華奈子は美奈子の言葉ににこりと笑って頷いた、そして。
そのうえでだ、こうも言ったのだった。
「後はね」
「後は?」
「ホットミルク飲もう」
美奈子へのにこりとした笑顔での提案だった。
「あれ飲んだらよく寝られるから」
「そうね、けれどもう歯は磨いたわよ」
「牛乳位だといいでしょ」
「飲んでもなのね」
「そう、だからね」
それで、と言う華奈子だった。
「一杯飲んでね」
「それでなのね」
「それから寝よう」
「それじゃあ」
美奈子は結局華奈子の言葉に頷いた、そして。
二人で台所に向かってそれぞれのコップの中にミルクを入れて電子レンジで温めてそうしてからだった。
その牛乳を飲んでだ、美奈子は言った。
「これでいいわね」
「うん、よく寝られるから」
「後はベッドに入って」
「寝よう」
こう話してだった、実際に二人はそれぞれのベッドの中に入った。すると実際にぐっすりと眠ることが出来た。
第二百四話 完結
2015・1・16
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