7部分:第七章
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るからな」
ガンナーとオーウェルがそれぞれ述べた。
「今度は普通の重さの貨物にするように言うからな」
「もうあんな思いはこりごりだぜ」
「全くだ」
三人の同期の考えは見事なまでに一致した。
「本当に死ぬかと思ったからな」
「アルプスに死す」
「綺麗なのは言葉だけだ」
まさに言葉だけだった。三人にとっては冗談ではない話である。
「そんなことになるよりはな」
「こうしてアメリカの飲み慣れて食い慣れたビールとソーセージを楽しんで」
「賑やかにやる方がいいさ」
ここでも考えが一致していた。完全にである。
そしてあらためて乾杯するのだった。同期の再会と何とか生きられたこととビール、ソーセージにだ。その三つのことに乾杯し大きなジョッキの中のそのビールを勢いよく飲み干すのだった。そのビールは実に美味かった。
山を越えて 完
2010・2・11
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