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山を越えて
5部分:第五章
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中を通っていく。
 谷は思ったより奥行きがあった。少なくとも三人にはそう思えるものだった。三人は全身から冷や汗を流しながら先に進んでいく。そうしてようやく出口が見えてきた。
「いよいよだな」
「ああ」
「そうだな」 
 三人はとりあえず希望を見た。

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