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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第二十二話 思い出(前編)
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のお礼に対し、小さくボソッと呟いた。
「どんな状況でも、楽しむ心は必要なんだよ」
「・・・・・・え?」
私の思考が数秒止まった。そして、様々な考えが交錯するところで、
「ほら、俺はもう帰るぞ、アリスはどうするんだ?」
彼は立ちあがって笑う。私の思考を断ち切るかのごとく。もしかして彼は気づいていたのだろうか? それについて問おうかと考えたところで、私は察した。多分、まともに答えないだろうな、と。勘だがそう思う。だから私は考えることをやめて、今を楽しむことにした。
「私も帰ります。途中まで送っててください」
「いやだね!! もう一勝負だ!! この森を抜けて街に着くまで鬼ごっこだ!!」
そう言って彼は私の肩にタッチして、一目散に逃げて行った。本当に楽しい人だ。一緒にいて飽きない。
「いいですよ!! 二つ目の黒星をつけてあげます!!!」
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