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ルドガーinD×D (改)
三十三話:事前に連絡位して欲しいよな
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ては、アーサー達は何も言ってこなかったから少なくともアーサー達には容認されているんだろうな。それにしてもヴァーリ達は……本当に戦いが好きだな。流石に全てを敵にまわすのは骨が折れるだろう。

俺も黒歌の為以外では好き好んでしたいものじゃない。それを自分からやろうというのだから相当なもの好きだ。黒歌が入ると言えば入ったけど当然のことながらそんな事を黒歌が言うわけはないので断りを入れて、ルフェイちゃんに手作りのお菓子を持たせてから帰ってもらった。
その時のルフェイちゃんの表情が天使だったとだけは言っておこう。


「ルドガーって本当に何でも出来るけど、髪を梳くなんてどこで覚えたのにゃ?」

「昔、一緒に旅をしていた女の子の髪を梳いてあげたり整えたりしていたからその影響だな」

「ふーん」


少し、不機嫌そうに頬を膨らませる黒歌。俺が他の女の子の話をするといつもこんな感じの表情をするんだよな。見た目の妖艶な雰囲気に反して黒歌はこういった子供みたいな反応をするから本当に可愛らしい。俺は髪を梳く手を止めて後ろからギュッと抱きしめる。そんな俺に対して黒歌もこちらに体重を掛けてきてくれる。


「女の子と言っても八歳の子供さ。背伸びをしているけど自分で髪を結んだり整えたり出来ないから結局は俺に頼んで来ていたんだ……可愛かったな」

「“娘”みたいな感じかにゃ?」


「違う!」


思わず、声を荒げてしまいビクッと黒歌が震えてしまう。そして驚いた表情で俺の方を見つめて来る。しまったな……つい、叫んでしまった。あくまでも俺とエルは『アイボー』なんだ。
俺はエルの父親でもないし、エルは俺の娘でもない。たいとーな『アイボー』なんだ。
そのことをどうしても否定されたくないんだよな……。


「ごめん、驚いたよな。そうだ、そう言えば授業参観には来るのか? 小猫も黒歌が行ったら喜ぶと思うぞ」

「え、う、うん。勿論、白音の授業参観には行くにゃ」

「ああ、それがいいよ。そう言えば、髪を梳いている途中だったな、続きをしないとな」


俺は無理やり話題を変えてエルの事から話を逸らそうとする。それに対して黒歌は驚いたものの気遣ってか俺の話に乗ってくれた。ごめん……本当は話さないといけなんだけど……これを話してしまったらこの幸せが壊れてしまいそうでどうしても言えないんだ。
最近は嫌な予感がする……この幸せを―――“俺”自身が壊してしまうような、そんな気がする。





授業参観の日、塔城小猫、もとい白音は授業中に強い視線を自分に感じていた。視線の送り主が誰かは見なくても分かる。しかし、分かっていても見ないという選択は出来なかった。チラリと後ろを振り返ってみるとバッチリと姉、黒歌と目が合った。黒歌の姿は黒色
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