第3話「ノワールの危機! バナナの騎士、バロン登場!」
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しい方向に直すわ>
ノワールの意思は固かった
紘たはそれに負け、ノワールの意思を尊重することにした
<じゃあこれで。今から彼に渡してくるわ>
そう言って通信は切れた
しかし紘汰は内心通信が終わってからも不安だった
【クエストチーム『バロン』の本拠地】
ノワールはバロンの本拠地があるショールームに訪れていた
扉を開けるとバイクや未来的なスポーツカーがずらりと置いてあった
しかしそんな物には目もくれずノワールはメンバーに案内され、ソファーに座った戒斗と対面する
「貴様か。俺に会いたいと言ったのは」
「ええそうよ。私の名前はノワール。ラステイションの女神よ」
ノワールが女神と言うと周りのメンバーはざわざわと騒ぎはじめた
しかし戒斗はノワールが女神という事実を知っても高圧的な態度は変えなかった
「フン…… 女神様が俺に何の用だ?」
「あなたに渡したい物があるの」
そう言って戦極ドライバーとバナナロックシードを机に置く
「これは何だ?」
「戦極ドライバーとロックシードよ。今、ゲイムギョウ界はヘルヘイムの森という謎の森に侵食、およびその森の生物であるインベスの脅威に晒されているわ。だから実力ともに十分なあなたにこの力を使って世界を救ってほしいの」
ノワールは長々と戒斗に説明するが、内心紘太から聞いたあのことを言うのでは? と思っていた。そしてそれは的中していた
「悪いが俺は世界を救う気などない。力とは本来他者を屈服させ支配するためにある。弱者に使うものじゃない」
戒斗の極端な弱肉強食主義が炸裂した
しかしノワールはこうなることは想定済みだった
そして彼を説得するためにノワールはある事を言う
「じゃあこれを手に入れたら他者を屈服させて支配者になるっていうの?」
「そうだ。力とはそのためにある!」
「ふーん。じゃあ寂しいわね、それって」
「なんだと?」
「だって、自分が支配者になるってことは、自分と対等に話せる人がいなくなることと一緒よ? 誰も自分の苦悩を分かってもらないし、痛みも分かってもらえないんだよ?」
「貴様……」
自分の考えを否定された様に感じイライラする戒斗。しかしノワールは怯まず戒斗を説得し続ける
「つまり支配者っていうのは強いかわりに『孤独』という苦しみを味わうことになるの。そしてある人が言っていたわ『世界で一番恐ろしい病気は”孤独”です』って…… 私はそんなの嫌だから世界を”支配”するんじゃなくて世界を”守る”の」
「…………」
「それに…… 守るための力も悪くないわよ?」
ノワールはそう言ってニコッと笑った
「だから…… もし考えが変わったら、一緒に私と世界を守りなさい
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