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55ウォーターアイランド

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四を倒した直葉の前に突然現れたアスナ。そのアスナは全身が傷だらけであり気を失っている。
「お、獲物が増えたズラ」
アスナのあとから現れたのはおかっぱ頭の男。
「まあいいズラどーせ俺のウォーターアイランドは破れないズラからね!!」
そう叫ぶとその男の口から大量の水が吐き出されそれは直葉を中心に大きな水球を作り出す。
「俺のウォーターアイランドは対象者を水の楽園に送るズラまぁそれだけが俺の能力じゃないズラ」
その男ーー三は水球にてを当てようとしてあることにきづく。直葉が必死にもがいているのに。そう直葉は泳げないのだ。半年前にアスナたちと練習はしたがまだちゃんと泳げるとは言えない。もちろんいきなり何の準備もなしに水の中に放り込まれたのだ。息が続かず意識が朦朧とするなか直葉の頭である記憶が蘇っていた。

半年前

「どうしたうかない顔して」
全日ユイのため水中のクエストに挑んだ直葉、しかし泳げないのが災いしキリト達の足を引っ張ってしまった。
「ねぇリュウヤどうやったら上手く泳げるのかな?」
リュウヤは少し悩んだような顔して考えたあと直葉に向き直った。
「そういやお前泳げないんだったよな……なら少し荒療治になるけど泳げるようになりに行くか?」
リュウヤにそう告げられ連れてこられたのは近くの湖。湖の真ん中あたりまでてこぎボートで来ている。
「スグ知ってるか?人間てのは全体の力を使えず必ずどこかでセーブしてんだ。だから火事場のバカ力や緊急時に崖から落ちても無事なんだ」
「それと泳ぐことに何の関係が……」
「言ったろ?荒療治になるってこうすんだよ!!」
そう言うとリュウヤはボートをその場でひっくり返した。湖に放り出された直葉は必死にもがく。
「力を抜けそうすれば何とか浮ける。今回りには捕まれるものはないが焦ることはないゆっくり少しずつ岸に向かって泳げばいい」

朦朧としてきた意識が突然現実に戻ってくる。
今この状況はあの時に似てる。ならゆっくりでいい。
直葉は意識を集中し五の方に泳ぐ。水球は直葉を中心に出来ているため直葉の移動にあわせて移動する。
「ヤベ」
それにすぐ反応した三は水球を解除する。それにより何とか息をすることのできた直葉。しかし先ほどまで溺れていた直葉はその場に倒れ反撃できない。それに気づいた三は近くに落ちていた剣でとどめを刺そうとする。一歩近づいた瞬間何者かに背中から刺される。アスナだ。三にやられ気を失っていたが復活し直葉にとどめを刺そうとした三をレイピアで刺したのだ。刺された三はその場に倒れしばらくもがき苦しんでいたがすぐに動かなくなった。アスナ達も敵を倒し安心したのかその場で気を失った。
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