東方
古代編
第一話
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らその結論に行くつくか教えてなさい!」
「えー……」
「『何言ってるの?』みたいな顔しないでよ……」
義姉さん は 落ち込んだ! みたいなテロップが出現しそうだった。まあ、義姉さんをいじるのはこれぐらいにしよう。
「それで?次の採取はいつなの?」
「……この後すぐよ」
「じゃあ食器を洗って準備しなきゃね」
さっさと視線の正体を明かして不安解消といきますか。
〜〜〜外れの森〜〜〜
食器を洗った後、義姉さんと護衛数人で都市の外れにある森に来た。妖怪達が渦めく森の中を平気で闊歩する義姉さんに少し引いてしまう。
「(永巡)」
「(何?)」
「(視線を感じるようになったわ。でも、いつもより強く見られてる気がするの)」
それは多分見慣れた護衛の顔ぶれの中に俺がいるからだろう。統一された護衛達の服装と全く違うのは普通義姉さんだけ……イレギュラーを見て目をひん剥いてるって所か?
「(というかこの森の中全然先が見えない……なのに特定の視線に気づく義姉さんはつくづく人間やめてると思う)」
何年かしたら月人、蓬莱人と進化する前触れって奴?そうごちゃごちゃ考えてながら義姉さんの方を見る。すると義姉さんと目線があってしまった。
「(……何かしら?)」
「(いえ、今日も美人ですなーと思ってただけ)」
「(な!?お世辞を言うのはやめなさい!)」
「八意様、予定地に到着しました」
「(だいたい永巡は……)」
「八意様?」
「っは!?ゴ、ゴホン……ご苦労様。それじゃ周りを見張っておきなさい」
「分かりました」
ザッザッザッ、と草むらを掻き分ける音が響く。音の大きさからしてそんなに離れた訳ではないようだ。
「……何で護衛なのに護衛対象者から離れてるんだ?」
「特に意味はないわ」
「おい」
「……というのは嘘。二人でいれば視線の主が近づいてくるかもしれないでしょ?」
「そうかもしれないけど……」
「あら?永巡は私を守る自信がないの?」
「うん、ない。いざとなったら義姉さんを囮にして逃げるよ」
「……冗談よね?」
「さあね。それよりさっさと採取でもしたら?」
そう言うと義姉さんは不満げな顔をしながらもいそいそと採取に励む。俺はその間に視線の方向を探る。
「……!」
「永巡」
「何だい義姉さん?」
「そろそろ帰りましょうか。粗方材料も取り終わったしね」
「そ
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