マブラヴ
0900話
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てるし」
ムウの言葉にスティングが頷きを返すが、そこで俺が引っ張り出されるのはどうなんだ。
いやまぁ、女好きと言われても既に否定出来ない状況にあるのは事実なんだが。
「取りあえず俺の場合はノーコメントで。ただ恋愛沙汰だと色々と面倒な事が起きやすいから、その辺は注意してくれとだけ言っとくよ」
「……既に遅いっての」
俺の言葉にアウルの呟く声が聞こえたが……何か面倒な事態になっているのか?
もしかしてシンの妹のマユが相手とか? あるいは今はジュール家で義妹となったステラか?
そんな風に全員の注目を浴びたのが照れくさかったのか、アウルは不機嫌そうに鼻を鳴らし、付き合ってられないといった風に去って行く。
「なぁ、どう思う?」
「さて、どうなんだろうな」
アウルの後ろ姿を見送りながら言葉を交わす、ムウと俺。
「シャドウミラーとして活動している以上は……いや、待て。別にシャドウミラーのメンバーに限定する必要はないのか。特にアウルはオーブの学校に行ってたんだし」
「……なるほど。さすがアクセル、女の事に関しては鋭いな」
「褒め言葉か、それ?」
「さて、どうだろうな」
そんなやり取りを交わした後で、大いに頭を悩ませる。
実際問題、アウルの学校での交友関係なんて全く知らない以上は意味が無かったんだが。
「スティング、心当たりは?」
「うーん、どうだろうな。アウルの奴、学校でも基本的に俺達と一緒だったし」
「俺達ってのは?」
「俺、ステラ、シン、レイ、後はシンの妹のマユ」
基本的には顔見知りだけで纏まっていた訳か。
となると、やっぱり学校の線はいなのか?
「イザーク、心当たりは?」
「知らん。そもそもお前にしろ、ムウにしろ、性格が軽すぎるんだ」
「え? 俺もかよ? 俺は別にアクセルみたいにハーレム作ってたりしてないぞ?」
「……まぁ、その辺はノーコメントで。じゃあ、スティングに気になる相手はいないのか?」
「うーん、どうだろうな。いるような、いないような……微妙な感じ?」
折角にリゾート地までやってきたというのに、何故か俺達は野郎同士の恋愛話をして過ごす事になる。
こうして、アンバールハイヴ攻略の前に訪れた最後の一時は過ぎていくのだった。
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