マブラヴ
0900話
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れ」
寝起き特有の気怠げな雰囲気。それはいいのだが、一糸纏わぬ姿で寝ていたベッドから起きてきたばかりなので、カーディガンのようなものを身につけてはいるが、色々と見えてはいけないところが見えそうになっている。
せめてもの救いは、この場にいる俺以外の全員が女であった事だろうか。
「コーネリア、少しは格好を考えて出てきてくれないか?」
「ん? ああ、そう言えばここはホワイトスターではなく……少し待て」
呟き、寝室へと戻っていくコーネリア。
周囲にいるのが全員女で、更に皇族で軍人という出自が関係しているのだろう。特に恥ずかしがるような様子も見せずに寝室へと戻っていく。
「ほら、レモン、マリュー、スレイ、シェリル。そろそろ朝食の時間らしいぞ。起きるんだ」
確かにここからだとはっきり声が聞こえてくる。
けど、まさか外にまで声が筒抜けになっていたとは予想外だった。
何しろ、この部屋は一応VIPルーム的な扱いになっている筈なのだから。
……まぁ、バカンスに来る以上はその辺を気にしない者が多いからこそだろうが。
「それにしても、一晩に1人ずつ相手をするんじゃなくて全員の相手をするなんて……アクセルの体力ってどうなっているのかしら? 1度解剖して中を見てみたいわね」
ニヤニヤとした笑みを浮かべる夕呼に、その言葉を聞き更に頬を赤く染める恭子や斯衛。それと夕呼の護衛の神宮司。
完全に面白がっているな。
なら……
「解剖はさすがに遠慮させて欲しいが、その体力を味わうというのなら協力してもいいが?」
「……あのねぇ。あたしはあんたみたいな体力馬鹿に付き合ってられないわよ。人類の至宝を壊すつもり?」
溜息を吐きながらそう呟く夕呼。
そこから、レモン達の準備が整うまで色々と際どい会話を続ける事になり、社以外の面々の頬を真っ赤に染める事になるのだった。
「今日はこれからどうするか決めているのか?」
朝食が終わり、女は皆揃ってどこかに出掛けていった。
恐らく買い物や何かなんだろう。……ここにどういった物が売っているのかは分からないが。
何だかんだで恭子も含めて意気投合している辺り、ここに来て正解だったよな。
生真面目な筈の斯衛ですらも、微妙に楽しそうにしていたし。
そうして、結局この場に残っているのは男連中だけとなっていた。
ステラや社まで連れていったんだから、徹底している。
そんな訳で朝食を食べた場所に残っているのは、俺、ムウ、スティング、アウル。……ん?
「ムラタはどうした?」
ふと気がつけば、先程までここで食事をしていたムラタの姿がない。
「ムラタのおっさんなら、腹ごなしするって言って刀持って出ていったけど?」
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