恋愛と不死鳥
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
白雪のお手製夕食和食verを皆で和気藹々とオカズの取り合い(戦争)をした。
恋、束――好きな食べ物の場合は理子も――がかなり食べるのでコイツらに取られないよう確保するのはかなり大変。
一応は残してくれるんだが、そこはやっぱり男子高校生。
俺もかなり食うわけで。
いつもオカズ戦争が勃発する。
一応、我が家のお母さん(白雪)と我が家の――学校でも――風紀委員(千冬)が同じ食卓を囲むのであまりはっちゃけすぎると(白雪に対しての)罪悪感と(千冬の)物理攻撃がくるので水面下だけでの戦争だけどな。
そんなこんなで夕食も終わり、順番に風呂を済ませた。
まぁ、たまに一緒に入ることもあるが、家には8人も住んでるわけで。
風呂場プレイするほど長く入ってられないってのが実情である。
それにそういうのは珍しさというかあまりしないからこそ興奮するってのが持論であるためそうそうはしない。
「ねえ、ちょっといいかにゃ?」
ガシガシと濡れた髪の毛をタオルで拭いていると風呂上がりのラフな藍色の浴衣を着た黒歌が話しかけてきた。
「堕天使の件か?」
そう訊くと少し驚いた顔をして、何だ知ってるのか、とつまらなさそうな顔をした。
「ええ。誠菜と一誠に接触があったって使い魔から連絡が来たわ。
誠菜は同姓の友達、一誠には彼女として接触してきたにゃん」
誠菜には同姓の友達としてか……
まぁ、誠菜に異性で接近するのは不可能に近い。
恥ずかしがり屋で中学の頃男子生徒にいじめられかけたから、俺と一誠と父親以外の男には反射的に拒絶反応示すからな。
そう考えると堕天使も二人について少しは調べてるらしいな。
でも、いくら同姓とはいえ、誠菜が友達になろうとするのか……?
アイツは恥ずかしがり屋だぞ?
初対面で友達になれるほど社交性というか"外側"に対する反応はよくないと思うんだが……
「誠菜のこと不思議かにゃ?」
勿体振ったようにというか完全に勿体振ってやがる。
ニヤニヤと笑ってやがるからな。
「ああ」
「んー教えてあげてもいいんだけどにゃ〜
ご褒美が欲しいにゃぁ〜」
うわぁ、悪どい。
コイツ本当に猫か?
狐かなんかの間違いじゃね?
「了解。できる限りのことはするさ」
「じゃあ、疲れたから癒して欲しいのよねー
布団でぬくぬくとねー」
一緒に寝ろとな。
「了解。今夜は一緒に寝ようぜ?」
「うふふっ、期待してるにゃん♪」
今夜はリビングの件があるから羨ましいと思った白雪か物足りないと思った白音が来るかなと思ってたんだが。
まぁ、仕方ない。
早い者勝ちということで、明日あたりフォローをいれておこう。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ