第4章
停止教室のヴァンパイア
第83話 衝撃の再会です!
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をやっていて…」
「え!?賞金稼ぎ(バウンティーハンター)って人間以外にもいるのか?」
「うん、いるよ。多くはないけど。そして偶然、神楽ちゃんのお姉さんと知り合ってね。妹を探しているって聞いて、神楽ちゃんの事を話したらドンピシャだったって訳」
「そうだったのか…」
「当時の神楽ちゃんは耳と尻尾を隠せなくて猫の姿になる以外にうまく人間社会に紛れる事ができなくってね、最近になってようやく耳と尻尾を隠せる様になってきて、本人の希望で帰ってきたって訳」
「……俺達もその事は今朝知ったんだがな…」
意図的に隠したであろう兄貴を睨む。
当の兄貴はのほほんとしていた。
っとまあ、こんな感じでとりあえず、神楽は俺達の家に居候する事になった。
……はぁ、また、いろいろと騒がしくなりそうだ。
「なあ!?また、負けたぁ!」
「君と対戦する為、ずいぶんやり込んだからな。ここの所ずっとご無沙汰だったろ?」
「すみません。ちょっと忙しかったんで…」
俺は現在、悪魔の契約取りの真最中だ。
依頼人は以前酒の相手を願いに俺を呼んだ人だった。
ここ最近はこの人に呼ばれる事が多かった。
ただ、願いが酒の相手だったり、釣りに付き合ってくれだったり、ゲームの相手になってくれなど、悪魔を呼んでまで叶えたい物なのかと思うよな物ばっかりだった。
今もテレビゲームの相手を頼まれている。
ただまあ、この人って結構羽振りが良くて、いっつもこちらの要求以上の対価をくれるんだよな。
初めて呼ばれた時は結構高そうな絵画をもらい、その後も高級そうな物を対価とくれた。
まあ、俺の数少ないお得意様な訳だから、細かい事は気にしないけどな。
「それにしても、久々に来てくれたと思ったら、まさかこんなかわいい娘をつれてくるとはね」
「どうぞ、お構い無く」
「あははは…」
実は神楽が悪魔家業に興味を持った為、見学したいと言い出した。
んで、それに部長がOKし、俺の契約取りに同行してきた訳だ。
「しかし、大人買いしましたねぇ」
「君にゲーセンに連れて行ってもらってからすっかりハマっちまってな」
「スッゲ、ハードも新しいのから古い物まで。余程のマニアでもここまでそれってませんよ」
「集め出すと止まらなくなる性分でねぇ。俺のコレクター趣味は異常だとかよく言われるよ」
「ん?」
あれ、今のどこかで聞いたような…?
「さあ、もう一勝負しようか、悪魔君…いや…………赤龍帝」
『え?』
依頼主の口から出た単語に俺と神楽は素っ頓狂な声を出してしまった。
バサァ!
『っ!?』
突然の何かの羽ばたく音に依頼主の方見ると、そこには黒い翼を生やした男が佇んでいた!?
「俺はアザゼルだ。堕天使共の頭をやってる。ふふん」
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