第3章 新たなる好敵手
第14話 月夜に蘇る暗黒龍
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貴様の風神竜のように力のあるカードかと思ったのだがな。何の事はない、普通のカードだったよ」
「……ならもう用はないだろ。大人しく、そいつをこっちに渡せ!」
「そうだな……こうしようじゃないか。南雲 遊雅、この娘と引き換えに、風神竜のカードをこちらに渡せ」
「なんだとっ……!」
反駁しようとして、遊雅はある事に気付き、先にそちらを問い質す事にする。
「お前、どうして俺の名を……」
「おっと、これは失礼した。風神竜の所持者について、色々と調べていた物でな。侘びとしては何だが、俺も名乗っておくとしよう。バラムだ。以後よろしく頼むよ」
「……フレスヴェルクを渡すわけにはいかない。デュエルで勝負だ!俺が勝ったら、そいつをこっちに渡してもらうぞ!」
遊雅の提案を聞いて、バラムは愉快そうに笑い始める。
「何がおかしい!」
「おかしくもなろう。貴様は以前、俺に1ターンキルされた事を忘れたのか?」
「……確かにあの時は、何もできずに負けた。だが、今回は違う。フレスヴェルクがいれば、俺は絶対に負けない!」
「なるほど、確かに以前は風神竜を所持していなかったな。いいだろう、かかって来るがいい」
バラムはローブを翻して左腕を露わにする。
そこには、以前と同じデュエル・ディスク型の岩盤が装着されていた。
バラムがその岩盤を謎の力で変形させると同時に、遊雅も自分のデュエル・ディスクを起動する。
「「デュエル!!」」
夜風が吹き過ぎて行く戦場で、2人は高らかに宣戦布告する。
「先攻は譲ろう」
「なら遠慮なく行くぜ、俺は《ハンター・アウル》を召喚!」
遊雅のフィールド上に、様々な武装を施した鳥人モンスターが現れた。
「更に、《ハンター・アウル》は自分フィールド上の風属性モンスターの数だけ自分の攻撃力をアップする!」
《ハンター・アウル》
ATK/1000→1500
「リバースカードを2枚セットして、ターンエンドだ!」
「では俺のターンだな。ドロー」
バラムはドローカードを確認し、すぐに動き始める。
「手札よりフィールド魔法、《暗黒界の門》を発動する」
周囲が更に深い闇に包まれると同時に、バラムの背後に巨大な門が現れた。
《暗黒界の門》
フィールド魔法カード
フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。
1ターンに1度、自分の墓地に存在する悪魔族モンスター1体をゲームから除外する事で、手札から悪魔族モンスター1体を選択して捨てる。
その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「更に、手札から《暗黒界の取引》を発動。お互いにカ
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