空白期 中学編 06 「いざ、遊園地へ」
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「本当に?」
「本当です。ね、ショウさん?」
「ああ……レヴィの好きなところに付き合ってやるよ。だから今は大人しくな」
ショウくんの言葉にレヴィは元気良く返事をした。他のお客さん達の視線が集まったのが、一瞬と呼べる時間だったのが救いだ。長時間浴びていたら恥ずかしさのあまりずっと俯いてしゃべらなくなっていたと思う。
……ショウくん、私じゃなくてレヴィを見てたんだ。……まあ当然だよね。だってシュテルの代わりで来てるわけなんだから。
そう割りきろうとするが、どうしても早とちりしてしまったことによる恥ずかしさが消えてくれない。これといって何もしていないのに顔を赤くしていたら変に思われてしまうだろう。それだけは避けたくてたまらなかった。チラリとショウくんの様子を窺うと、小さくあくびをしてから何度も瞬きをしていた。
そういえば、今日は何だか元気がなかったかのような……。
声からは判断しにくいけれど、昔よりも表情が豊かになったし、それなりに付き合いのある関係だ。何があったのかまでは分からなくても、元気があるかないかくらいは分かる。
「ショウくん、大丈夫?」
「ん……あぁ、少し眠たいだけだ」
「遅くまでお仕事があったの?」
「いや、昨日はシグナムとの訓練がな……それに、よほど今日が楽しみだったのかレヴィが泊まりに来たんだ」
私の知る限り、ショウくんはシグナムさんと昔から訓練を行っているし、とても心身ともに疲労するものだ。訓練後の彼を何度か見たことがあるし、フェイトちゃんとの模擬戦を見たことがあるので少なからず理解できる。
体力が減っている状態でレヴィの相手をしたら寝不足になるよね。レヴィって楽しみなことがあると寝れなくて遅くまで起きてそうだし……。
あれ……今の言葉を信じると……疑うわけじゃないけど、レヴィはショウくんの家で一晩過ごしたってことになるよね。
ショウくんの家にはディアーチェもいるから問題はないだろうけど、でも私達はもう子供じゃない。いや正確には子供だけど、子供から徐々に大人に変わりつつある年代だ。同性ならまだしも異性の家に泊まるなんてのは良くないのでは……。
「ふぁ……到着までにまだ結構掛かるよな?」
「え、あぁうん」
「じゃあ……少し寝る」
そう言ってすぐショウくんからは安らかな吐息しか聞こえなくなった。少しと言っていたが、これだけ早く寝れるということはかなり眠気があったのだろう。
……ショウくんの寝顔……可愛いかも。
普段落ち着いてて大人っぽく見えるせいか、とても子供らしく見えてしまう。歳相応の寝顔なのだろうが、ショウくんの家に泊まったことがない私としては珍しい光景だ。はやてちゃんやシュテル達は見慣れていそうだけど。
「――っ!?」
ショウくんの寝
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