空白期 中学編 06 「いざ、遊園地へ」
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「あぁもう、私はいったい何を考えてるの!?」
どうにも今日の……いや、この前シュテルと一緒にお茶をした日からおかしい。あの日からどうにも今日のことばかり考えていた気がする。
確かに今日のことは楽しみだったし、レヴィ達ともっと仲良くなりたいって思ってるけど……何でこんなに落ち着かないんだろう。ワクワクって感情以外にもどこか緊張してるし。
「私……こんなんで今日1日持つのかな」
★
時間ギリギリまで服装と髪型に悩んでいたけれど、結論から言えば髪型はいつものようにサイドポニー。服装は白を基調としたワンピースにした。無難な格好なだけに評価されるにしても無難な言葉になると思う。
……まあこれといってそういうのはなかったんだけど。
現在、目的地である遊園地に向けてバスで移動している。座っているのは最後尾で、窓際にレヴィとショウくん。そのふたりに挟まれる形でユーリと私が座っている。なぜユーリがいるかというと、彼女とはかなり頻繁にメールのやりとりをする友達だからだ。
「まだかな、まだかな」
よほど楽しみなのかレヴィは会ったときからずっとそわそわしている。
レヴィと出会ってからおよそ3年の月日が経っているわけだが、体は大きくなっても心のほうは出会った頃から何一つ変わっていないように思える。
服装は長袖に短パンと動きやすさを重視した感じだ。髪は下ろして帽子を身に着けている。昔は遊ぶときはツインテールにしていたようだけど、最近はほとんどしなくなったらしい。
見た目は大人っぽいのでシュテルやディアーチェにやめたほうがいいと言われたのかな。帽子は確かフェイトちゃんとの区別をつけやすいようにってことで被るようにしてるんだったっけ。
「まだですけど、ちゃんといっぱい遊べますから落ち着いてください」
そうレヴィを嗜めるのはユーリだ。私達と比べると小柄なのは変わりはないけれど、会った頃に比べれば充分に身長は伸びているし、出るところは出ている。普段は髪を下ろしているらしいけど、今日は遊ぶのに邪魔にならないようにかポニーテールだ。
淡い桃色の上着と白のスカートと主張が強すぎずかつ地味すぎない服装にセンスを感じる。ユーリの服装を見ていると、次第に私ももう少し違った格好でくればよかったかもと思った。
……地味とか思われてないかな?
そう思って視線を右に動かすと視線が重なった。まさかこちらを見ているとは思っていなかったので、必然的に鼓動が強まる。
ど、どうしよう……何で私のほうを見てるの。って、端っこに座ってるんだから普通にこっちを見るよね。というか、何で私はショウくんの隣に座っちゃったんだろう。いや別に嫌とかじゃないんだけど。ユーリがレヴィの面倒を見るって張り切ってたから今の席順になったんだけど……
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