四十五話:三勢力会談
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ーブを纏った魔法使いどもが落ちていく。……ようやくか、やっと負け犬どもが罠にかかったようだな。俺は呆気にとられる他の奴らを無視して通信機を手に持つ。
すると計ったように通信があちらから入って来る。このマメさは……レヴィだろうな。
「俺だ」
「ボス、ターゲットを確認と同時に撃破しました」
「よくやった、レヴィ。一端こっちに来い」
「はっ!」
通信を切り、ダラリと姿勢を崩しながらあいつらが来るのを待つ。負け犬どもは何やら小細工をしようとしていたらしいがそんな物は俺達が事前に防がせてもらった。あのカスヴァンパイアに何かしようとしていたらしいが、そんな事を俺が許すわけがねえ。あいつのところにはカスザメ達を向かわせた。負け犬どもに劣るあいつらじゃねえ、そろそろ来るところだろう。
「?おおおおい! いい加減箱の中から出やがれえええ!」
「頑張りたいけど、この人は怖いですううう!」
「もー、だめよスクアーロ。その子を怖がらせちゃ。折角助けたのに神器を暴走させたら元も子もないじゃない」
「ししし、いっそ殺した方が楽なんじゃねえの?」
噂をすれば影が差すってやつか、カスザメとルッスーリアとベルが来たみたいだな。ニヤリと口の端が歪むのを抑えられず、凶悪な表情を浮かべてしまう。そんな俺に全てはかりごとだと悟ったサーゼクス・ルシファーが何事かという視線を送って来るが無視する。
どうせすぐに分かることだ。話すなんて無駄なことをする必要はねえ。そう思っている所で会議室の扉が開き、箱の中の一人を加えた六人が入って来る。そして、入って来るなりカスザメはカスヴァンパイアが入った箱をリアス・グレモリーに投げ捨てる。
「?おおおおい! 少しは外に出歩けるように努力しろおおお!」
「にゅ? もしかしてスクアーロ、何気に気遣ってる?」
「なわけあるかあああ!」
ブルーベルの言葉に否定するように叫ぶカスザメだったが微妙に頬が赤くなっているので図星を突かれたのかもしれねえな。何気に気遣いのできるタイプだったのかあいつは……。
カスザメの意外な所に若干感心しながらレヴィがうやうやしく差し出してきた上着を着る。
さっきまでは普通のスーツを着ていたがこれはヴァリアーの隊服で俺のは特注だ。背中の部分にヴァリアーの紋章が刻み込まれている。一目で俺がヴァリアーのボスだというのを知らしめるための工夫だ。
「兵藤一誠君……これはどういうことだい?」
「てめえが知りたかったカス共の名前は『禍の団』だ。
そして、その『禍の団』を俺達ヴァリアーが皆殺しにする。
手出しは無用だ、邪魔するならてめえから消す!」
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