四十五話:三勢力会談
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引き締めてそう返す。
まあ、カラス共がこの中で一番信用がねえのは周知の事実だしな。バジルの一件に、コカビエルの件、それに非公式ながら俺に喧嘩を売ってきたこと。……全部、俺関係じゃねえか。正直言って、今までの事が最初から俺狙いだったとしても何にもおかしくねえぞ。あの親馬鹿の考えることは俺には到底、理解できねえからな。
「ああ、全部俺の部下が起こした不祥事だ。今更それを言い訳する気はねえよ。それに俺自身は戦争なんてものに興味はねえ、娘の世話の方が何百倍も楽しいからな―――だからこそ、和平を結ぼうぜ」
アザゼルの言葉に騒めく場。……親馬鹿ぶりに驚いたのか、和平を結ぼうとしたことに驚いたのかは微妙だな。いや、よくよく考えると、ここに来ている奴らは基本的に親馬鹿かシスコンしか居ねえから後者の方か? ……おい、誰だ。お前もだろって言っている奴は、出てこい、すぐになぶり殺してやる。
「……まさか貴方からそのような言葉を聞けるとは……私はてっきり、堕天使は再び戦争を起こすものだと思っていました」
「まったくだ。神器やその所有者……特に白龍皇を手中に収めた時は流石に肝を冷やした……また戦争をしようとするものだと思ったよ」
「ははは! 信用ねえな、俺は!」
ミカエルとサーゼクス・ルシファーの言いように笑うアザゼル。その仕草は何も隠しているようには見えない。恐らくあいつは本心から笑ってんだろうな。どうやら、俺以外に関しては本気で戦争を仕掛けてくる気はねえみたいだな。そもそも俺にもしかけてくるんだじゃねえよと言いたいがな。そんな事を考えながら手元にあったグラスを取り、水を飲む。そんな俺の方に不意にセラフォルー・レヴィアタンが視線を向けてきた。……何のようだ?
「そう言えば、イッセーちゃんも天界の下についてるんだよね? そうなると一番強いのは天界じゃないの?」
「ボンゴレは鳩共の犬じゃねえ!」
持っていたグラスを粉砕し周りにいる奴ら全員に向けて殺気を放つ。勿論、アーシアとクロームには向けていねえ。そんな俺に会議室にいる全員の視線が集中する。丁度いい機会だ、言わせて貰おうじゃねえか。俺の、俺達ボンゴレのあり方についてな。
「ボンゴレファミリーはボンゴレの旗の元にだけ付き従う。他の誰の下にもつくことはない。
ボンゴレファミリーが忠誠を誓っていいのはボスである俺だけだ!」
「兵藤一誠君……君が望むものはなんだね?」
「最強のボンゴレを従える、最強のボス」
サーゼクス・ルシファーを睨みつける様にしてそう言い返す。それを聞いても特に表情を変えないサーゼクス・ルシファーに少しは出来る奴だと評価を上げる。だが、他の奴らから見れば一触即発の状況にしか見えないのか凍り付いたよ
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