四十五話:三勢力会談
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というのが分かっていたので何とも言わずにただ、目を瞑っていた。……ただ、俺に向けて戦争だと言って来たときだけはガチだったがな。たく、面倒くせえ、親馬鹿だ。
「ではリアス、こちらは大体のことを話し終えたからそろそろ今回の事件についての説明をしてもらえるかい?」
「はい、ルシファー様」
その声に反応してソーナ・シトリーと共に立ち上がり今回のコカビエルの件であいつらが関わったことの全てを説明していく。その最中に俺とイリナがコカビエルを始末したという話になると一同の視線が俺に集中してくる。ミカエルだけは今まで我慢していたものが限界になったのか胃薬を取り出してあおっている。……てめえとは良い関係が築けそうだ、ミカエル。
「兵藤一誠君がコカビエルを倒したのには驚きはしないが、もう一人の子は……確か元聖剣使いだったね、ミカエル」
「はい……イリナ様――ゴホン、紫藤イリナは確かに元聖剣使いです。今は兵藤一誠君の元に身を寄せているとのことです。強さに関しては非公式ながら最恐―――ゲホン、最強のエクソシストと呼ばれるほどのものですよ」
イリナについて聞くサーゼクス・ルシファーに、何故かゼノヴィアのようにバイブレーション機能でも搭載しているのかと思うほどに震えながら答えるミカエル。そんなミカエルの様子をゼノヴィアが涙ながらに見つめているのがなぜか物悲しい。
というか、イリナの奴、教会に居た時、一体全体、何をしてやがったんだ。仮にも熾天使であるミカエルに様づけさせるとか意味が分からねえよ。
しかももれなく胃痛までプレゼントする気の利きようだ。もしかしてあいつがここの風紀委員みたく教会を牛耳っていたのか? まさかな……いや、あいつならやりかねねえ。というか、この調子だと教会に居る奴ら全員にバイブレーション機能が搭載されているという笑えねえ状況になっているかも知れねえな……。
「そ、そうかね……それで兵藤一誠君は何かコカビエルの件で言いたいことはあるかい?」
「気にくわねえから、消した。それ以上もそれ以下でもねえ」
若干引きつった顔のサーゼクス・ルシファーの問いにそれだけ言って再び腕を組み、目を瞑る。俺にとってはコカビエルの事なんざどうでもいいことだからな。そんな事よりもこれから起こるであろう出来事の方が大切だ。何せ、俺にとっての久々のストレス発散の場だ。派手に暴れるんだ、
こんな所で無駄なエネルギーを使う気なんざ欠片たりともねえ。
「そろそろ本題に入ろうぜ……ミカエルにサーゼクスよ」
「理解しているのだろう。三勢力の中で最も信用の薄いのは堕天使サイドということを」
真剣な表情でアザゼルがそう言うとサーゼクス・ルシファーも顔を
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