マブラヴ
0899話
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にバーベキューをやる予定だが、その時に使う食材に関しては空間倉庫に入っているから、心配する必要はないぞ」
俺としても、出来れば海で取った海産物をその場で焼いて食べるバーベキューとかしてみたかったんだけどな。さすがに重金属汚染がされているとなれば、それを他の面子に食べさせる訳にはいかないだろう。
まぁ、俺の場合は問題はないかもしれないが、それでも進んで食べたいとは思わない。
「了解した。ではそうさせて貰おうか。……美味そうに見えたのだが」
ムラタにしては珍しく残念そうな表情を浮かべつつ、その場を去って行く。
「……お魚さん、死んでました」
その背を見送り、ポツリと呟く社。
色々と社には衝撃が強すぎたか?
「その辺はあまり気にするな。お前がいつも食べている食事だって……少なくても他の世界から輸入している食べ物は、多かれ少なかれ何らかの命を食べているんだからな」
「……はい」
俺の言葉をきちんと理解しているのか、いないのか。
いや、社はこう見えても頭の回転は早い。恐らく理解はしている筈だ……と思いたい。
「アクセルさん、あそこ、何かいます」
そう告げて指さしたのは、砂浜を歩いているカニの姿。
ステラがアウルにけしかけてたけど、それを見ていなかったのか?
「あれはカニだな」
「カニ、ですか」
トコトコと砂浜を横切っているカニの方へと向かって近づいていくのを追いながら、周囲を見回す。
コーネリアとスレイがまだ泳いでいるのが見えるが、汚染の方は大丈夫なんだろうな?
ムラタに関してもそうだが……まぁ、レモンやマリューがその辺を気にせずに好きに泳がせる筈がないから、恐らく何らかの対策はあるんだろうけど。
「アクセルさん、貝殻、また見つけました」
カニを追いかけていってまた見つけたのだろう。貝殻を手にこちらへと近寄ってくる。
そんな風に社を含めてこの場にいる面子と過ごしながら……この日は夜にはバーベキューをやり、そのままコテージに泊まって夜を過ごすのだった。
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