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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第七十八話 漆黒の竜人の行く末
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の為に…あるのだ?]
スバル「えっと、それは…」
ギンガ「嬉しかったり楽しかったり辛かったり…色んな気持ちになるため…かな?」
かなり語尾が小さくなってしまう。
それはギンガが自分の言葉に自信が無いので無く、上手く自分の気持ちが言葉に表せないだけなのだが。
クロアグモン[俺はダークタワーから造られた…そんな俺に何故心があるんだ!!?]
「あるから…じゃないかしら?」
スバル、ギンガ「「お母さん!!」」
トレーにクロアグモンへの山盛りの食事を載せたギンガとスバルの母親のクイントがトレーをアグモンXに預けた。
クイント「そういうのは理屈じゃないの。心があるならある。それでいいんじゃないかしら?」
クロアグモン[心があって…何を得られるというのだ…?無機質の…ダークタワーから造られた紛い物の存在の俺に…何故…?こんな虚しいと感じるのなら俺は心など欲しくはなかった!!]
ギンガ「そんなこと言っちゃ駄目だよ!!心が欲しくないなんて言っちゃ駄目!!」
目に涙を溜めながら叫ぶギンガにクロアグモンの胸に深い痛みが走る。
クイント「……ねえ、クロアグモン?」
クロアグモン[…?]
クイント「あなたは自分をどう思っているの?何がしたいの?」
クロアグモン[俺がしたいこと…?]
脳裏を過ぎるのは、パイルドラモンとの戦闘。
他の戦いは虚しく感じたが、奴との戦いは違った。
相手はマンモンと同じく完全体ではあるが、それを補って余りある戦闘センス。
最後の最後まで何を仕出かすか分からない圧倒的な迫力がある。
そして戦いを終えた時の充足感は他の奴では味わえない。
クロアグモン[強い相手と戦いたい。そして勝ちたい]
クイント「そう、それが答えよ」
クロアグモン[?]
クイント「だって心がなかったら、あなたの戦いに対する想いを感じることが出来ないのよ?戦いによる充足感を感じることすら出来ない」
クロアグモン[っ!!]
全身に雷が落ちたような衝撃を受けたクロアグモンは目を見開く。
心がなかったら、戦いに充足感を感じることがない。
それはとても考えたくないこと。
ギンガ「ねえ」
クロアグモン[…?]
話し掛けられて首をギンガの方に向ける。
ギンガ「私のパートナーデジモンになって!!」
クロアグモン[パートナーデジモン…だと?]
ギンガ「うん。クロアグモンに近づくとこれがスバルの物と同じように光るの。きっとクロアグモンが私のパートナーなんだよ!!」
キラキラと光る無垢な視線にクロアグモンはギンガをどう扱っていいのか分からず視線をさ迷わせる。
クロアグモン[そのパートナーデジモンというのは…よく分からん]
ギンガ「あ、そっか…じゃあ友達から始めようよ!!」
クロアグモン[友…達…?]
クイント「ギンガ、クロアグモンは怪我し
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